ジュード・ロウとキャリー・クーンが共演し、名作「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のショーン・ダーキンがメガホンを執った心理スリラー「不都合な理想の夫婦」が、4月29日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい、kino cinéma立川髙島屋S.C.館、kino cinéma天神ほかで全国順次公開。茂木健一郎、辛酸なめ子、宇野維正ら各界著名人のコメントが届いた。
虚飾と野望が夫婦を引き裂いていく姿を描き、2021年英国インディペンデント映画賞で6部門にノミネートされた「不都合な理想の夫婦」。寄せられたコメントは以下の通り(敬称略・順不同)。
茂木健一郎(脳科学者)
人は幸せを求めて幸せから離れてしまうことがある。
着地のわからないドキドキの最後にあった心の「巣」にぼくは救われた。
この傑作はレクイエムであると同時に愛の讃歌。ジュード・ロウの名演、忘れない。
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
激しい夫婦喧嘩も、妻の挑発も、テストステロン強すぎ夫にとっては刺激的なプレイなのかもしれません。
一周回って夫婦円満な気がしてきました。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
ミニマムなファミリードラマでありながら、ラストシーンまで一瞬も緊張が緩むことがない。
隠れた傑作「マーサ、あるいはマーシー・メイ」から約10年ぶりのショーン・ダーキンの長編監督作。
ずっと待っていた甲斐があった!
佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
あまりにも虚栄であまりにも愚かな男を演じる、ジュード・ロウの演技にクラクラした。
狂っていく歯車の物語がリアルすぎて、つらいけど目が離せない面白さ。
山崎まどか(コラムニスト)
美しい見かけの下で、自分を見失い、倦み、崩壊して、虚しくなっていく。
野心に燃えて空回りする夫の横で、そんな妻の変化を言葉少なに表現する
キャリー・クーン、やっぱりすごい女優だ。
赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
あぁ、超恐い!深い谷底に向かって傷つきながら転がり落ちていく家族の物語。
平和な日常がゆっくりと地獄に変わっていく恐ろしさを存分に味わえるぞ…。
そして悶絶必至のあのラスト!あぁ、早く誰かと語り合いたい!
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