「レッド・ブロンクス」のストーリー

休暇中の香港の刑事クーン(ジャッキー・チェン)は、ニューヨークのブロンクス地区でスーパーを経営する叔父ビル(トン・ピョウ)の結婚式に訪れた。ビルはスーパーを売りに出し、買い手もイレイン(アニタ・ムイ)という美人の女性に決まって新婚旅行へ旅立つ。イレインと意気投合したクーンはビルの留守中、彼のアパートを預かることになり、隣室のダニー(モーガン・ラム)という車椅子の少年と友達になる。彼のただ一人の身寄りの姉ナンシー(フランソワーズ・イップ)は街の不良グループとつるんで不在がちだった。ところが、その不良グループがイレインのスーパーへ保護料を要求して再三恐喝に来訪。クーンの活躍で大事には至らなかったが、数日後、クーンは待ち伏せに遇い、傷ついてアパートに戻り、来合わせたナンシーに手当てを受ける。やがて彼女はクーンと弟の優しさに触れ更生していった。そんなある日、クーンがダニーと散歩に戻ったところ、突然ギャングに追われる不良グループの1人がぶつかりざまに車椅子の中に何かを忍ばせた。それは、暗黒街のシンジケートのボス、ホワイト・タイガーから横取りしたダイヤモンドだった。ホワイト・タイガーは血眼になってダイヤを探し始めた。クーンらは命を狙われ、イレインのスーパーは破壊され、ナンシーは捕われの身に。彼女を救うため、単身海陸またぐ壮絶な追跡戦にうって出たクーンは、一味が乗った地上を暴走するホバークラフトを奪い、シンジケートの黒幕たちを一網打尽にした。