「カラーズ 天使の消えた街」のストーリー
ロサンゼルスの深夜、ストリート・ギャングのクリップス団のメンバーが、抗争相手のブラッド団の少年クレイブを射殺して逃走する事件が起きる。ダニー・マクガヴァン(ショーン・ペン)とボブ・ホッジス(ロバート・デュヴァル)はロス市警ギャング特別班<CRASH>に所属する新旧コンビ。強引に力で捜査を押してゆくマクガヴァンに、ホッジスはまず連中の心をつかむことだと諭す。やがて、<CRASH>は、ロサンゼルス郡警察のギャング特別班<OSS>と共同で麻薬ルートを摘発してゆくうちに、かつてホッジスが、通りで麻薬を密売していたところを尋問するもののマクガヴァンの反対をよそに解放したハイ・トップ(グレン・プラマー)という少年の名が浮かびあがる。それを機に、マクガヴァンの検挙法に手荒さが増し、そんな彼にホッジスは露骨に反発をあらわし恋人ルイーザ(マリア・コンチータ・アロンソ)も次第に彼から遠ざかってゆくのだった。逮捕したハイ・トップの供述により、クレイブ殺しの犯人が、クリップス団のリーダー、ロケット(ドン・チードル)であると明らかにされ、ホッジスら一同はロケットの隠れ家を急襲するが、判断を誤った警官の1人が別人を射殺してしまう。仲間を殺されたことにより、ロケット一味がその警官への報復のために武装蜂起するとの情報が署内に流れ、厳戒体制も強化された。そんな警察の動きを察したロケットは、その情報提供がホワイトフェンス団のリーダー、フロッグ(トリニダード・シルヴァ)と判断し、ロケット一味がフロッグたちのアジトを急襲したことにより、ホワイトフェンス団とクリップス団の全面抗争の火ぶたが切って落とされた。武装してロケットのアジトへ向かうフロッグ一味。その頃<CRASH>と<OSS>のメンバーも現地に急行するが、到着の時すでに遅く、事は終わった後だった。残されたメンバーたちを検挙してゆくマクガヴァン一行。その瞬間、すべてに絶望したフロッグ一味の1人がホッジスに向けて銃を発する。妻を思いながらマクガヴァンの腕の中で息絶えるホッジス。しかし、今や彼の遺志はしっかりとマクガヴァンの心に受け継がれているのだった。