「黒い街」のストーリー

大ギャング団暗躍の情報を握った特別犯罪調査委員会では捜査摘発をジョン・コンロイ(エドモンド・オブライエン)に命じた。ジョンは女友達アマンダ(アレクシス・スミス)を秘書役にし、幼な友だちのジェリー(ウィリアム・ホールデン)に協力を頼んで活動を開始した。アマンダとジェリーは最初反発し合ったが次第に接近して行った。ジェリーは現職警官を勤めているジョンの父マットがギャング団の首魁と目される実業家アイケルバーガーと結んでいるのを知り、マットに直接問い正した。しかしそれを知ったアイケルバーガーはマットを殺してしまった。ジョンはジェリーが語る父マットの死の真相を信じようとせず、殉職したと思いこんでいた。やがてジョンはアイケルバーガーはじめ、その一味と思われる人物を召喚して公聴査問会を開いた。査問会が終わってまもなく、事件のカギと思われるアルコ証券会社が火事になり証拠となる帳簿が全部焼失してしまった。ジョンは捜査に行きづまり辞職を決意した。しかし、アイケルバーガーに殺された男の妻がジェリーに面会を求めたことからアイケルバーガー一味が動き出し、ニセ電話でジェリーを街の拳闘場に誘い出した。その知らせをうけたジョンは警官隊とともに拳闘場に向かい、アマンダもかけつけた。だがジェリーはギャングの弾丸をうけ、アイケルバーガー一味を捕えたジョンがかけよったとき、彼はアマンダに抱かれて息をひきとっていた。

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