「シャンヌのパリ、そしてアメリカ」のストーリー

1960年代のパリ。アメリカ人の少女シャンヌ(リーリー・ソビエスキー)は、著名な小説家の父ビル(クリス・クリストファーソン)、明るい母マルチェラ(バーバラ・ハーシー)と共に楽しく暮らしていた。そこに6歳になるフランスの少年ブノワ(サミュエル・グリュアン)が養子としてやってくる。やがて彼は名前をビリーと改名し、ビル・ウィリス一家に馴染んでいく。思春期のシャンヌは、オペラ好きの風変わりな少年フランシス(アンソニー・ロス・コスタンツォ)と仲良くなるが、少年に恋心が芽生えはじめ、関係はギクシャクすることに。そしてビルの体調のせいもあり、一家は渡米する。1970年代のアメリカ。シャンヌとビリー(ジェシー・ブラッドフォード)は地元の高校に通うが、周囲に馴染めない。精神不安定になったシャンヌは次から次へと男子生徒と肉体関係を持っていく。そんな時、ビルが入院。病状が悪化していく父と、シャンヌは熱い交流を深めた。まもなくして、ビルはこの世を去る。シャンヌは大学へ行き、ビリーはしっかりした男になることを心に誓った。こうして愛と信頼で結ばれた彼らの家には、一家団欒の声が絶え間なく響くのであった。