「ボクと空と麦畑」のストーリー

70年代、スコットランドの工業都市グラスゴー。街は処理場のストライキで回収されないゴミの悪臭が漂っている。そんな街の団地で家族と暮らす12歳の少年ジェイムズ(ウィリアム・イーディー)は、ある日、一緒に遊んでいた友人ライアン(トマス・マクタガート)が溺死してしまったことで、大きな罪悪感を抱き始める。父(トミー・フラナガン)や母(マンディー・マシューズ)、しっかり者の姉やおしゃまな妹(リン・ラムジー・ジュニア)ら、好きなはずの家族たちにもどこか距離を感じ、暗くふさぎ込む彼の心の拠り所となったのは、2つ年上の少女マーガレット・アン(リアン・マレン)だった。また、おしゃべりで動物好きのケニー(ジョン・ミラー)とも友情を深め、ジェイムズの心は少しずつ穏やかになっていく。そしてそんな彼が最も解放感を感じる場所が、姉を追い掛けていて偶然見つけた、果てしなく青空と麦畑が広がる郊外だった。しかしある日、ジェイムズを再び激しい衝撃が襲う。マーガレットが、マット・モンロー(クレイグ・ボーナー)らの不良グループにもて遊ばれているのを目撃してしまったのだ。やり場のない感情を抱えたジェイムズは、全てを解放してくれるあの郊外へ走り出すのだった。

今日は映画何の日?

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