「羊のうた」のストーリー

幼い頃、母親の死をきっかけに叔父夫婦に預けられ何不自由なく育てられた高校生の一砂は、最近、妙な夢に悩まされていた。ある日、その夢に導かれるように生家を訪れ、そこで姉・千砂に再会した彼は、彼女に父の訃報と母方の一族に伝わる吸血の奇病について聞かされる。あまりのことに驚きを隠せない一砂だが、果たして日に日に募る血の渇望を抑えきれなくなった彼は、遂に秘かな想いを寄せるクラスメイトの八重樫を傷つけてはと、彼女の前から姿を消すことを決意。叔父夫婦の家を出て、姉とふたりきりの生活を始めるのだった。そんな生活の中で、奇病を呪いながらも愛に生きた両親、そして父親に支えられながら生きてきた姉の気持ちを理解していく一砂。夏の終わり、千砂が奇病のたったひとりの理解者で、亡父に師事していた水無瀬と共に家を出た。残された一砂は、ひとりでも生き続けることを心に誓う。

今日は映画何の日?

注目記事