解説
吸血の奇病を受け継ぐ家系に生まれた高校生の苦悩を描いた青春ホラー。監督は『新・湾岸ミッドナイトII S30Z VS ゴールドR』の花堂純次で、本作が初の劇場用作品となる。冬目景による同名コミックを基に、「X」の渡辺麻実と花堂監督が共同で脚色。撮影を「トカレフ」の藤井良久が担当している。主演は「しあわせ家族計画」の小栗旬と「世界の終わりという名の雑貨店」の加藤夏希、「惨劇館夢子」の美波。第14回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。スーパー16ミリからのブローアップ。
ユーザーレビュー
「羊のうた」のストーリー
幼い頃、母親の死をきっかけに叔父夫婦に預けられ何不自由なく育てられた高校生の一砂は、最近、妙な夢に悩まされていた。ある日、その夢に導かれるように生家を訪れ、そこで姉・千砂に再会した彼は、彼女に父の訃報と母方の一族に伝わる吸血の奇病について聞かされる。あまりのことに驚きを隠せない一砂だが、果たして日に日に募る血の渇望を抑えきれなくなった彼は、遂に秘かな想いを寄せるクラスメイトの八重樫を傷つけてはと、彼女の前から姿を消すことを決意。叔父夫婦の家を出て、姉とふたりきりの生活を始めるのだった。そんな生活の中で、奇病を呪いながらも愛に生きた両親、そして父親に支えられながら生きてきた姉の気持ちを理解していく一砂。夏の終わり、千砂が奇病のたったひとりの理解者で、亡父に師事していた水無瀬と共に家を出た。残された一砂は、ひとりでも生き続けることを心に誓う。
「羊のうた」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「羊のうた」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ホラー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2002年3月30日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | 『羊のうた』製作委員会(グルーヴコーポレーション=ユニオン映画)(企画協力 ソニー・マガジンズ/制作協力 ネクスト・プロデュース) |
配給 | グルーヴコーポレーション(配給協力 アースライズ) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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2003年1月下旬号 | 日本映画紹介/外国映画紹介 羊のうた |