「イントゥ・ザ・ブルー」のストーリー
バハマのニュー・プロヴィデンス島で、ダイビングのインストラクターをしているジャレッド・コール(ポール・ウォーカー)。おんぼろのトレーラーに住み、水漏れする中古船に乗りながら、ジャレッドはトレジャー・ハンターを夢見ていた。しかし昔からのライバルであるベーツ(ジョシュ・ブローリン)にバカにされ、いつまでたっても夢は叶いそうにない。サメのハンドラーとして働くガールフレンドのサム(ジェシカ・アルバ)と一緒にカリブの青く透明な海で過ごす毎日は、それなりに幸せだった…。ある日、ジャレッドの幼なじみのブライス・ダン(スコット・カーン)が新しいGFのアマンダ(アシュレー・スコット)と一緒に、バハマに遊びにやって来た。ブライスはニューヨークで弁護士として成功を収めており、海辺にある大きな豪邸とヨットを購入していた。4人はすぐさま島の周辺へダイビングに出かける。クリスタルブルーの海にはまばゆい宝石のような魚やサンゴがいっぱいで、昨日の嵐も忘れてしまうほどだった。そのとき、ジャレッドはついにカリブの海の底で沈没船のかけらを見つける。4人は、この沈没船が何百万ドルもの金塊を積んだと噂される“伝説の難破船”ゼフィア号であることを確信し、この船を引き揚げることを決める。しかし、昨日のハリケーンが運んできたのはこの宝の船だけではなかったのだ。ゼフィア号のすぐそばに、大量の麻薬を積んだ密輸飛行機が墜落していたのだった。ジャレッドとサムは麻薬には興味がなかったが、このことを警察に届け出れば麻薬捜査のためせっかく見つけた宝の船を引き揚げるチャンスを逃してしまう。ブライスとアマンダは、麻薬を沈没船の引き揚げ資金にしようと提案するが、サムは猛反対。金さえあればベーツに負けないトレジャー・ハンターとして島のトップになれると心揺れるジャレッドだが、サムの「財宝よりも愛が大事」という言葉に、墜落機には近づかないことを約束する。ところが、アマンダにそそのかされたブライスは、2人で夜中にこっそり麻薬の1つを盗み出してしまう。しかもそれを転売しようとした先が、なんと墜落した密輸業者の取引相手だったのだ。