「ダーク・ウォーター」のストーリー

ニューヨーク。離婚調停中のダリア(ジェニファー・コネリー)と夫カイル(ダグレイ・スコット)は、彼らの娘セシリア(アリエル・ゲイド)の親権を争っている。雨模様の中、シングルマザーとなったダリアは、セシリアを連れて家賃の安いルーズベルト島に向かう。不動産業者のマレー(ジョン・C・ライリー)が案内したのは、古びたアパートの9階にある湿っぽい一室だった。不気味に思いながらも、引っ越しを決めた母娘だったが、部屋の天井の染みから黒い水が滴り落ちるような状況。管理人のヴェック(ピート・ポスルスウェイト)やマレーにたびたび修理を依頼するが、一向に埒があかない。やがて偏頭痛に悩まされるようになるダリアは、日に日に鎮痛剤の服用が増え、周囲では奇怪なことが次々と起こり始める。セシリアは、ナターシャという想像上の友だちと喋るようになる。ナターシャの元々の正体は、アパートの屋上の給水塔の中に落ちて死んだ、上の階に住んでいた少女だった。ヴェックは彼女の死体を放ったらかしにしていたのだ。そしてナターシャの亡霊は、ダリアに自分の母親になるように迫り、それを約束してしまったダリアは死に至る。3週間後。そのアパートから荷物を運びだす父カイルと娘セシリア。そしてセシリアは、エレベーターの中で亡きダリアの幻影を感じるのだった。