「恋愛適齢期」のストーリー

ハリー(ジャック・ニコルソン)は、音楽業界の大立者として権勢をふるう63歳の独身富豪。彼が付き合う女性は、決まって30歳以下の美女ばかり。そんなハリーが、新しい恋人マリン(アマンダ・ピート)と共に、ニューヨークのハンプトン・ビーチにある彼女の母親の別荘にやってきた。そうとは知らずに現われたマリンの母親である有名劇作家エリカ(ダイアン・キートン)と、彼女の妹ゾーイ(フランシス・マクドーマンド)は、見知らぬハリーの存在にびっくり。そして気まずい夕食の後、ハリーは急に心臓発作で倒れ、しばらくエリカの別荘で療養生活を送ることになった。当初はハリーの傍若無人な振る舞いに、生活をかき乱されるエリカ。だが徐々に見えてくるハリーの意外な内面に彼女は心惹かれていく。一方、ハリーの担当医となったジュリアン(キアヌ・リーヴス)が、20歳以上年上のエリカに恋して、アプローチを始める。だがハリーもエリカの魅力に気づき始め、ついに二人は男女関係を結んだ。しかし健康を取り戻したハリーは、エリカを愛しつつも、再び若い女のもとへ。ショックを受けたエリカは、ハリーとの出来事を戯曲のネタにしてしまう。そんな彼女に、若いジュリアンの変わらぬ想いがまっすぐに注がれる。6ヵ月後、身辺を整理したハリーは、エリカに会いにパリへと旅立つ。再会は果たしたものの、エリカはジュリアンと一緒だった。しかしエリカはハリーのもとへ戻ってきて、二人は橋の上でキスをするのだった。