「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」のストーリー

1980年代中盤、へヴィ・メタルは世界でもっとも有名な音楽ジャンルになった。しかし批評家たちは、「メタルは野蛮な音楽である」と非難し、「病的で不快」「悲惨」「危険」とまで評した。へヴィ・メタルはモラルをかき乱す音楽で、メタル・ファンは生活水準が低く、将来性の無い若者ばかりで、社会破滅の元凶であるとみなされた。「何故メタルはいつも偏見を持たれ、非難されるのか?」この疑問への解答を得ようと、筋金入りのメタル・ファンでもある人類学者サム・ダンが、メタルの真の姿を明らかにするための旅に出た。メタルの聖地であるLA,北欧、ロンドンを訪れ、ロブ・ゾンビ、ロニー・ジェイムス・ディオ、モーターヘッド、スリップノット、スレイヤー、トニー・アイオミ(ブラックサバス)などの重鎮に体当たりで取材していくサム。そんな中でサムは、メタルと、セクシャリティや宗教、社会との強い結び付きを改めて思い知らされることになる。そして大のメタルファンであった彼ですら知ることの無かったメタルカルチャーのルーツが明らかにされていく。