「幸せのポートレート」のストーリー
ニューヨークで働くキャリア・ウーマン、メレディス (サラ・ジェシカ・パーカー)は、理想的な恋人エヴェレット・ストーン(ダーモット・マローニー)に、初めて彼の実家に招かれる。大学教授の父ケリー(クレイグ・T・ネルソン)と家族の中心的な存在である母シビル(ダイアン・キートン)が暮らすストーン家に、年に一度の休暇を過ごすために家族が次々と集まってくる。スーツを着こなし神経質そうに咳払いするメレディスを見て家族の顔が一様に曇る。自由奔放で何でもオープンに話し合うストーン家の人々にとって、お堅いメレディスは異質な存在だった。翌日、メレディスからSOSを受けた妹のジュリー(クレア・デインズ)がやってきた。ジュリーは、軽く話しかけて家族の中に溶け込んでいくが、メレディスが浮いていることに変わりはない。無神経な発言をしてしまい、メレディスは落ち込んで家を飛び出す。そんな彼女の後を追ったのは次男のベン(ルーク・ウィルソン)だった。メレディスを慰めるベン。一方、二人を探しながらエヴェレットとジュリーは心を通わせる。台所ではシビルがエヴェレットに祖母の指輪を渡していた。いつも完璧を目指して理想を追うあまり、本当に追い求めているものに気付かない息子のことを、シビルは心配する。エヴェレットは彼女への思いを託すように、祖母の指輪をジュリーの指にはめてみた。ピッタリはまった指輪は、いくら引っ張っても抜けない。そこへ、ベンの寝室で目覚めたメレディスが現れる。昨晩どこにいたかを互いに問い詰め、真相に気付く二人。さらに、昨夜、酔っ払った勢いでメレディスが呼んだ、次女エイミー(レイチェル・マクアダムス)の元恋人までがやってくる。