「METライブビューイング2010-2011 ヴェルディ《ドン・カルロ》」のストーリー

16世紀、フランドル地方を支配していたスペイン。スペイン国王フィリッポ2世(フェルッチオ・フルラネット)の息子カルロ(ロベルト・アラーニャ)は、父の妃エリザベッタ(マリーナ・ポプラフスカヤ)と愛し合っている。カルロと義兄弟の誓いをたてたロドリーゴ(サイモン・キーンリーサイド)は、フランドルを救おうとしている。エボリ公女(アンナ・スミルノヴァ)はカルロを愛しながら、彼の本心を知って嫉妬に燃える。フィリッポは、宗教の強大な力に勝てず、王妃の愛も得られず、息子の言動にも苦しんでいた。カルロはロドリーゴの友情のためにフランドルを救おうとするが、フィリッポに捕らえられてしまう。エリザベッタはカルロを愛していることを暴かれ、夫とエボリの不倫も知る。それぞれの運命が、執念深く彼らに迫ってくる。