「秘密の6」のストーリー

スコウピオは某大都市の隣接地セントロの食肉解体場に働いていたが、ジョニー・フランクス、ニック・ミゾスキイ等と共謀して酒の密造その他あらゆる悪事を働いていた。彼等を牛耳っているのは表面弁護士を装っている極悪無道のニュウトンである。彼らは次第に隠然たる勢力を占めるようになった。彼等とは別に同じ町にギャングの頭目として知られているコリモは弟がフランクスの一味に殺されたのを知って、その下手人の引き渡しを要求したところ、フランクスが新参者のスコウピオに罪をなすったのでスコウピオは怒ってフランクスを射殺し、フランクスに代わってギャングの頭目となった。スコウピオはニュートンと握手し、ついに市政を乗っ取る陰謀を企てまづコリモを殺して二つの有力なギャングを牛耳るようになった。スコウピオの一味の行動を怪しいと睨んだ新聞記者のハンクとカールは危地に飛び込んで彼等の動静を探った。ハンクはコリモの惨殺事件の確証を握ったが、スコウピオの罪状を發くべく苦心していた。市政を撹乱されて市の有力な実業家6名は彼等を懲すべく蹶起し、秘密の6と号し各自姓名を秘めて活動を開始した。ハンクの告別式にスコウピオは圖々しくも参列したが、ハンク殺害の罪に問われ、その場で逮捕され裁判にふせられた。ただしスコウピオの一味に買収された陪審員のためにスコウピオはスコウピオは無罪となったが確証を握っている警察当局は彼を再び逮捕せんと機会を狙っていた。スコウピオはじめ一味が彼等の根掾とするカフェーでスコウピオの無罪を祝っていたのを、カールが探知し直ちに警察に密告したので警官隊は時を移さずカフェーを包囲し彼等を一網打尽にしようとした。危険の迫ったのを知ったニュウトンは大金を懐にして高飛びせんとしてスコウピオが分前を要求したにもかかわらず肯じなかったのでスコウピオはついにニュウトンを仆し、彼の金を奪って逃げたが警官の追跡が急で進退谷まりピチェスの家に飛び込んだ。彼女はフランクスの情婦だったので彼を殺したスコウピオに怨みを抱き彼を欺いて戸棚の中に密閉してもらい彼を警官の手に渡してしまった。かくて警察当局の努力によりスコウピオの罪状は明白となり、彼はついに死刑の宣告を受けた。

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