「MONGOL800 message」のストーリー

1998年夏、沖縄の高校生だった上江洌清作、儀間崇、髙里悟により結成されたスリーピースロックバンドのMONGOL800、通称“モンパチ”。2001年9月に発表した2ndアルバム『MESSAGE』は発売から7ヶ月後、オリコンチャートで首位を獲得。インディーズとしては異例の300万枚を売り上げ、日本のスリーピースバンドのアルバムとしては最高のセールスを記録した。以降も、沖縄を拠点に作品の発表とライブ中心の活動を続ける彼らが発信する自然体の言葉と平和を願うメッセージは、多くの人の共感を呼び、熱い支持を得ている。代表曲『小さな恋のうた』は、平成で最も歌われた男性アーティスト楽曲1位に記録され、今まで60以上のアーティストからカバーされてきた。さらに、この楽曲から生まれた同名映画も全国で劇場公開されるなど、発表から約20年経った今もなお、時代を超えて愛され続けている。本作は、2018年に結成20周年を迎え、2019年2月27日に日本武道館公演『MONGOL800 20th ANNIVERSARY FINAL!! “モンパチハタチat 日本武道館”』を成功させた彼らの20年を綴ったドキュメンタリーだ。アルバムリリースや全国ツアー、離島ツアー、数々の大型フェス出演などを精力的に行う傍ら、世代やジャンルを超えたアーティストとのコラボや楽曲提供を進め、地元・沖縄で自主企画の野外フェスを開催。その一方でメディア出演には関心が薄く、“ロック界最強のマイペース”とも呼ばれている。唯一無二のスタンスで独自の音楽活動を展開する彼らが、今初めてスクリーンの中で綴った“想い”。それは、日本とアメリカ、二つの国の間で生きてきた沖縄の20年であり、世代や時代、国境を超えて愛され続けるモンパチのありのままの20年。今、初めて語られる“メッセージ”と、20年経った今、これから歩んでいく新しい道とは……?