解説
殺人容疑を受けた従兄弟を助けようと奮闘する新米弁護士の姿を描く法廷コメディ。監督は、イギリス出身で「ナンズ・オン・ザ・ラン 走れ!尼さん」のジョナサン・リンで、本作がハリウッド第一作となる。製作・脚本は「ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ」(脚本)のデール・ローナー、共同製作は「ヤングガン2」のポール・シフ、撮影は「死霊のはらわたII」のピーター・デミング、音楽は「過ぎゆく夏」のランディ・エデルマンが担当。主演は「ホーム・アローン2」のジョー・ペシ、「クロスロード」のラルフ・マッチオ、今年度アカデミー賞最優秀助演女優賞を本作で獲得した「オスカー(1991)」のマリサ・トメイ。ほかにミッチェル・フィットフィールド、フレッド・グウィン、レーン・スミスらが共演。
「いとこのビニー」のストーリー
大学生のビル・ガンビーニ(ラルフ・マッチオ)と、スタン・ローゼンシュタイン(ミッチェル・フィットフィールド)は、大陸横断の旅の途中で立ち寄った、アラバマ州ワーズ市のコンビニエンス・ストアの店員が殺害された事件の容疑者となり、困り果てたビルは、ニューヨークで弁護士をしている従兄のヴィニー(ジョー・ペシ)に助けを求めた。キャデラックでフィアンセのモナ・リサ(マリサ・トメイ)を連れてワーズ市に駆けつけたヴィニーは、ビルとの再会を喜んだが、弁護士になったのは6週間前で法廷に立ったことがなく、司法試験に合格するまで6年間もかかったことを明かし、ビルをがっかりさせる。いよいよ開廷となるが、服装と言葉使いから、ヴィニーは法廷侮辱罪を裁判官ハラー(フレッド・グウィン)から言い渡され、留置所送りとなる。ヴィニーを頼りなく思ったスタンは、官弁護士ギボンズ(オースティン・ペンドルトン)に弁護を依頼した。保釈されたヴィニーは徹夜でアラバマ州法を研究し、公判初日、事件の目撃者の証言を崩してあざやかな弁護ぶりを発揮。一方ギボンズは、緊張すると口ごもってしまい、スタンもビニーに改めて弁護を依頼した。最後にFBIの自動車解晰班の指導員ウィルバー(ジェームズ・レブホーン)が証言に立ち、タイヤの写真を証拠にビルたちを圧倒的に不利な立場に追いつめた。しかし、実家が自動車工場のモナ・リサは専門的な見解をもとに、写真が証拠としては不完全なものであることを指摘し判決は無罪となり、ビルとスタンは自由の身になるのだった。
「いとこのビニー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「いとこのビニー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1992 |
公開年月日 | 1993年3月20日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | デイルロウナープロ作品 |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSR |
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