解説
ユダヤ教ハシド派のコミュニティで起こった殺人事件の真相を探る女刑事の姿を描くサスペンス・ドラマ。ハシド社会は、ユダヤ教の中でも最も伝統を重んじる戒律の厳しい社会である。その興味深い生活習慣や伝統が、この映画の中でこと細かに紹介されている。監督は「Q&A」の、ニューヨーク派の代表的監督シドニー・ルメット。製作はスティーヴ・ゴリン、シガージョン・サイヴァットソン、ハワード・ローゼンマン。エグゼクティヴ・プロデューサーはサンディ・ガリンとキャロル・バウム、脚本は「ボディ・ダブル」のロバート・J・アヴレック、撮影は「ツインズ」のアンジェイ・バートコウィアク、音楽はブロードウェイ・ミュージカルの巨匠で、「屋根の上のバイオリン弾き」のジェリー・ボックが担当。主演は「嵐の中で輝いて」のメラニー・グリフィス、本作が映画デビューとなるエリック・サル。
ユーザーレビュー
「刑事エデン 追跡者」のストーリー
ニューヨークの女刑事エミリー・エデン(メラニー・グリフィス)は、ダイヤモンドの研磨職人ヤコブ(ジェイク・ウェーバー)が行方不明になった事件の担当になった。彼と共に、72万ドルのダイヤが消えていた。調査のため、ブルックリンのボロパークへ足を運んだエデンは、ユダヤ教ハシド派の文化に初めて触れ、カルチャー・ショックを受ける。指導者レバ(リー・リチャードソン)、その息子アリエル(エリック・サル)、娘レア(ミア・サーラ)が見守る中、エデンは聞き込みを始め、ヤコブの仕事場の天井裏で彼の屍体を発見した。捜査状況を尋ねにきたアリエルに、エデンは顔身知りの犯行だと主張するが、アリエルはハシド派が殺人を犯す筈がないと熱弁をふるう。純粋なアリエルの姿にエデンは胸をうたれる。ハシディムに扮して潜入捜査を始めたエデンは、ヤクザのバルデサリ兄弟を逮捕するが、ヤコブ殺害は否定した。パートナーのレビン(ジョン・パンコウ)に怪我を負わせ、失意に沈むエデンの元へアリエルが訪ねて来て彼女を慰めた。犯人は回帰者である、レアの友人の若い娘だった。エデンを助けるため犯人を撃ち殺したアリエルは、罪の意識にさいなまれながら、父の選んだ娘と結婚式を挙げるのだった。
「刑事エデン 追跡者」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「刑事エデン 追跡者」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1992 |
公開年月日 | 1993年1月23日 |
製作会社 | プロバガンダフィルム=サンドラープロ作品 |
配給 | 松竹富士 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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