解説
孤独な男女が、純粋な恋を育む姿を描いた恋愛映画。監督・製作は「タクシー・ドライバー」の製作者トニー・ビル、製作はヘレン・バートレット、エグゼクティヴ・プロデューサーは「シェイクダウン」のJ・ボイス・ハーマン・ジュニア。脚本はスタントマン出身で本作がデビューのトム・シエルチオ、撮影はジョスト・ヴァカーノ、音楽はクリフ・エイデルマンが担当。主演は「カフス!」のクリスチャン・スレイターと「いとこのビニー」のマリサ・トメイ。「ハードプレイ」のロージー・ペレズらが共演している。
ユーザーレビュー
「忘れられない人」のストーリー
コーヒーショップで働くキャロライン(マリサ・トメイ)は、明朗活発な女の子だが恋愛には恵まれず、いつも中途半端な恋に終わってしまう。。今日も楽しいデートのはずが、彼から突然別れを告げられてしまう。親友のシンディ(ロージー・ペレズ)が励ましてくれたが、その夜キャロラインの涙は止まらなかった。さらに追い打ちをかけるような事件が彼女を襲う。帰宅途中の二人組の男にレイプされかかったのだ。その時、同じ店で働くアダム(クリスチャン・スレイター)が救い、の家まで運んでくれた。孤児院で育ち、心臓を患っていたアダムはほとんど周囲の人と会話を交わすことがなかった。彼はキャロラインに恋心を抱き、毎晩彼女が無事に帰宅するのを密かに見届けていたのだ。そんな彼の気持ちを知り、手を差し延べるキャロラインに、アダムは次第に心を開いて言葉を交わし始める。彼女は、純粋で優しい心の持ち主であるアダムが以前から自分を真剣に愛してくれていたことを知り、彼に心ひかれていく。だがアダムの心臓はすぐにでも移植が必要なほど危険な状態だった。キャロラインはアダムに手術を勧めるが、彼は昔孤児院でシスターから聞かされた物語を信じ、自分の心臓が特別なものと思い込んでいた。そして、もし心臓が奪われたら、もう君を愛せなくなるとも言った。互いの存在なしに生きていけないと思うほど深い愛を知った2人。アダムの27歳の誕生日に、キャロラインはアイスホッケーの試合に連れて行く。喜ぶアダムの姿を見ながら幸せをみしめるキャロラインだったが、帰りの車中でアダムは息を引き取る。キャロラインはアダムに贈られたレコードを聞きながら涙にくれるのだった。
「忘れられない人」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「忘れられない人」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1993 |
公開年月日 | 1993年10月23日 |
上映時間 | 102分 |
製作会社 | MGM映画作品 |
配給 | UIP |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビー |
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