解説
盗まれた核弾頭を巡る、男と男の対決を描いたノンストップ・アクション。監督は「男たちの挽歌」シリーズで香港ノワールのジャンルを確立し、前作「ハード・ターゲット」でハリウッドに進出したジョン・ウー。脚本は「スピード」で注目されたグラハム・ヨスト。製作は「スピード」のマーク・ゴードン、「妹の恋人」のビル・バダラート、香港時代からの監督の盟友であるテレンス・チャンの共同。エグゼクティヴ・プロデューサーは、ジョン・ウー、チョウ・ユンファらのエージェントを務めるクリストファー・ゴドシックと、「フリー・ウィリー2」の監督でもあるドワイト・リトル。撮影は「カットスロート・アイランド」のピーター・レヴィ、音楽は「クリムゾン・タイド」のハンス・ジマー、美術は旧東ドイツ出身で、「ポゼッション」のホルガー・グロス、編集は「ダイ・ハード3」のジョン・ライトと「フレンチ・キス」のジョー・ハッシング、スティーヴ・マーコヴィッチ。特殊効果コンサルタントは「007」シリーズや「クリフハンガー」のジョン・リチャードソンが担当。主演は本格的アクションに初挑戦となる、「告発」のクリスチャン・スレイターと、同じく初の悪役となる、「パルプ・フィクション」のジョン・トラヴォルタ、「アメリカン・プレジデント」「キルトに綴る愛」と出演作が相次ぐサマンサ・マシス。共演は「クルックリン」のデルロイ・リンド、「ショーシャンクの空に」の悪役俳優ボブ・ガントン、「星に想いを」のフランク・ウェイリーほか。
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「ブロークン・アロー」のストーリー
訓練中の米空軍のステルス戦闘機がユタ州の国立公園の敷地内に墜落し、2基の核弾頭が何者かに盗まれた。主犯はベテラン・パイロットのディーキンス少佐(ジョン・トラヴォルタ)。彼は若い相棒のヘイル大尉(クリスチャン・スレイター)を機外に放り出し、手筈通り核弾頭を仲間のプリチェット(ボブ・ガントン)、兵士のケリー(ハウィー・ロング)らに向けて投下した。暗号名“ブロークン・アロー(核紛失)”が発動され、ベアード国防長官(カートウッド・スミス)以下、ペンタゴンは緊張する。一方、地上に落下したヘイルは、公園の女性監視員テリー(サマンサ・マシス)の協力を得て、ディーキンス一味を追う。ヘイルが運搬用のヘリコプターを撃ち落としたため、ディーキンスたちは核弾頭をトラックに積んで、コロラド川に向かった。ヘイルとテリーはトラックを奪い、近くの廃坑に逃れるが、核弾頭の起爆タイマーが作動したため、600mの地下坑道で爆発させようとする。だがそこへ追ってきた一味が現れ、激しい銃撃戦が展開。ディーキンスは1基の核弾頭を奪い、廃坑から去った。ヘイルとテリーは地下水脈から逃れ、間一髪脱出に成功。地下での核爆発の影響で政府の電子機器は使い物にならなくなり、犯人グループは悠然と逃亡。彼らは、2億5千万ドルを寄越さなければソルトレイク・シティを爆破する、と政府を脅迫した。ユタ基地でステルスを追っていたウィルキンス大佐(デルロイ・リンド)、ベアードの部下のプレンティス(フランク・ウェイリー)の助けを得て、ヘイルは貨物列車で移動する一味を急襲。敵に捕まったテリーを救い、一騎打ちの末、ディーキンスを倒した。列車は爆発・炎上したが、核弾頭は無事に回収された。
「ブロークン・アロー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ブロークン・アロー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1995 |
公開年月日 | 1996年3月16日 |
上映時間 | 108分 |
製作会社 | マーク・ゴードン・プロ(製作協力*WCGエンターテインメント)(20世紀フォックス映画 提供) |
配給 | 20世紀フォックス映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
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