解説
時限爆弾を抱え、猛スピードで疾走するバスの乗客を救うSWAT隊員の活躍を描いたノンストップ・アクション大作。監督は「氷の微笑」「ダイ・ハード」のキャメラマン出身で、本作がデビューのヤン・デ・ボン。脚本は、これが初の劇場用作品のグラハム・ヨスト(黒澤明の脚本「暴走機関車」にインスパイアされたという)。製作は「微笑みがえし」のマーク・R・ゴードン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ビバリー・ヒルビリーズ じゃじゃ馬億万長者」のイアン・ブライス。撮影は「フォーリング・ダウン」のアンジェイ・バートコウィアク、編集は「レッド・オクトーバーを追え!」でアカデミー賞候補となったジョン・ライト、スタント・コーディネートは「インディ・ジョーンズ」3部作のゲイリー・M・ハイムズがそれぞれ担当。音楽は「ライオン・キング」のマーク・マンシーナで、主題歌はビリー・アイドル。主演は「リトル・ブッダ」のキアヌ・リーヴス。共演は「トゥルー・ロマンス」のデニス・ホッパー、「デモリションマン」のサンドラ・ブロックほか。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
89bubble93
-
ミャーノフ大佐
公開時に観た時は面白かったんだけどなあ。確かに面白いところもあるけど、突っ込みどころ満載の映画だった。やたら乗り物をぶっ壊すが、基本安い製作費のB級映画だ。ただ、監督のヤン・デ・ボンがそれまでに撮影監督をしていた(ウェキおじさんより)から、映像的に成功したのだろう。だけど脚本は駄作だよな。
突っ込みどころ 1.エレベーターからの救出でおばさんがダダをこねるところ 2.バスの中で運転手が銃で撃たれるところ 3.高速道路が途中で切れているところ、そこをバスがジャンプするところ(角度がおかしくね?) 4.せっかく助かったバスを運転していたアニー(サンドラ・ブロック)を現金渡し場所の現場に連れて行って一人にするところ 5.地下鉄のシーン、暴走させるんだけど、送電を止めればいいだけじゃない?大体、工事中の所になんで電気が通っているの 6.起爆装置がなんであんなに大きいの?邪魔じゃない? ざっと書いてもこのくらいは出てくる。
要するにご都合主義で書かれている脚本を映像のスピード感でごまかしているような映画だ。
私の嫌いなサンドラ・ブロックは、この映画で有名になって次々と主役級の映画に出るようになった。「デモリションマン」では、未来の人の変な役をやっていたけど。ウェキおじさんは、この映画で「キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックが一躍有名」と書いてあるけど、キアヌはすでにこの頃はトップスターだった。デニス・ホッパー、こんな役やらないで。「ハートに火をつけて」が好きなんだけど。
「スピード(1994)」のストーリー
ロサンゼルスの高層ビルのエレベーターが爆発し、10数名が宙づり状態のまま閉じ込められた。脅迫電話が警察に入り、要求に応じなければケーブルを爆破し乗客を皆殺しにするという。ロス警察SWAT隊の若き行動派、ジャック(キアヌ・リーヴス)は、パートナーのハリー(ジェフ・ダニエルズ)と共に全員を救出した。彼はビルに潜んでいた犯人のハワード(デニス・ホッパー)と対峙するが、惜しくも逃げられる。数日後、ハワードは電話でジャックに「この前の仕返しに、市バスに爆弾を仕掛けた。時速80キロ以下に落とすと自動的に爆発する」と告げ、身代金を要求した。ジャックは15名の乗客を乗せて走るバスを追い、飛び乗った。重傷を負った運転手の代わりにアニー(サンドラ・ブロック)という若い女性がハンドルを握る。ロス市警が見守る中、バスはハイウェイを走り続けた。ジャックからの連絡で、起爆装置の腕時計が退職警官に贈られる物であることを知ったハリーは、当該リストから犯人を割り出した。やがて15メートルほどのハイウェイの未完部分に出くわすが、決死の空中大ジャンプで奇跡的に着陸に成功。ジャックは空港内の滑走路に入り、車内をビデオカメラで監視していた犯人のハワードをトリックで欺く。その隙にSWATと協力して乗客を救出すると、残ったアニーと共にバスから脱出する。そうとは知らぬハワードは身代金の受け渡し場所に現われ、金を奪って逃げる。ハワードは居合わせたアニーをさらい、走る地下鉄の列車に逃げ込む。ジャックも後を追って犯人を倒すが、2人は爆走する車内に閉じ込められて絶体絶命。暴走列車はついに地上に飛び出したが、2人は無事だった。
「スピード(1994)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「スピード(1994)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクション |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1994 |
公開年月日 | 1994年12月3日 |
上映時間 | 116分 |
製作会社 | マーク・R・ゴードン・プロ(FOX提供) |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | 一般映画 |
音量 | ドルビーSRD/DTS |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1995年1月下旬号 | 劇場公開映画批評 スピード |
1994年9月下旬号 | グラビア特集 スピード |
1994年11月上旬号 |
特集 スピード 作品評 特集 スピード 対談 小松隆志×利重剛 特集 スピード ヤン・デ・ボン監督インタビュー 特集 スピード キアヌ・リーブスの軌跡 特集 スピード キアヌ・リーブス インタビュー グラビア 《New Release》(新作映画紹介) スピード 外国映画紹介 スピード |