解説
1954年のニューヨークのあるホテルを舞台に偉大な科学者、女優、女優の夫の野球選手、上院議員の四人の関わりをアインシュタイン、マリリン・モンロー、ジョー・ディマジオ、ジョセフ・マッカーシーのイメージとダブらせて描く。製作はジェレミー・トーマス、エグゼキュティヴ・プロデューサーはアレクサンダー・スチュアート、監督は「赤い影」のニコラス・ローグ、脚本はテリー・ジョンソン、撮影はピーター・ハナン、音楽はスタンリー・マイヤーズが担当。出演はテレサ・ラッセル、マイケル・エミル、トニー・カーティスなど。
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【DVD】マリリンとアインシュタイン
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「マリリンとアインシュタイン」のストーリー
1954年、ニューヨーク。今まさに国民的な人気女優(テレサ・ラッセル)の白いワンピースのスカートが地下鉄の風でまくれるシーンのロケ真っ只中である。彼女をひと目見ようと集まったやじ馬の中には彼女の夫で元・国民的人気野球選手(ゲイリー・ビジー)の顔もあった。街中のマッキャンズ・バーでは、アメリカ中を揺るがしている上院議員(トニー・カーティス)が、客たちと論争している。仕事を終えた女優は数10階建てのホテルに向かい18階に滞在する天才理論学者(マイケル・エミル)の部屋を訪れる。彼は自由主義思想にありながら、反共産主義思想の公聴会での弁護協力を、かの上院議員に要請されていた。女優は自分が商品のように扱れていることに不満を持ち、天才教授のところには、特殊相対性理論の知識を確かめるためにやってきたのだが、女優の方がかえって独特の論理をのべて、教授をびっくりさせた。嫉妬に狂う元・野球選手は、妻を尾行して10階のホテルのドアをノックする。彼が教授に話すことといったら風船ガムのおまけカードに何回自分が使われたかということぐらいだ。次の日の朝、非米活動委員会のリーダーである上院議員は、教授の部屋を訪ね、書類の束の押収にやって来た。しかしベッドに横たわっている女優は、教授を擁護し書類は渡さないでとつっぱねる。上院議員は女優の腹をなぐり、彼女は妊娠していた子供を流産してしまう。自分の生涯の研究が、第二次大戦に利用されたことに責任を感じていた教授は、18階のホテルの窓から研究の成果を投げ捨てるのだった。
「マリリンとアインシュタイン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「マリリンとアインシュタイン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1985 |
公開年月日 | 1986年8月8日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | ゼニス・プロ |
配給 | ヘラルド・エース=東北新社=日本ヘラルド映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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