解説
アメリカに憧れて故郷ハンガリーからニューヨークに旅した男の姿を描く。85年東京国際映画祭で「止った時間」が最優秀監督賞を受賞したペーテル・ゴタールがその賞金を基に監督したもの。脚本はペーテル・エステラジー、撮影はゾルタンデイヴィッドが担当。出演はアンドルー・ルカーチ、ツルラー・ホージアほか。
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「アメリカのように」のストーリー
40歳のフリギエス(アンドルー・ルカーチ)は、判事をしている妻と5歳になる男の子、義父と共に暮らしている。ビルのドアマンである彼は個人タクシーの副業ももっている。妻との関係は冷えきっており、彼は、子供の頃からの夢であるアメリカ行きを実現したいと思っていた。ニューヨーク観光ツアーに参加しようという妻からの提案がきっかけで、親子3人はハンガリーを旅立つことになる。ニューヨーク観光をする団体バスに乗っている時、途中の路上でカード賭博師の男デヴィッド(スタッフォード・アジャーニ)と隣の女ジュード(ツルラー・ホージア)と知り合ったフリギエスは、次の日妻子の目を逃れてデヴィッドとジュードを追った。彼らと親密になり共同生活を始めたフリギエスは、ジュードと肉体関係をもち、それが基で3人の仲は崩壊する。縄張り争いのもつれで、2人の男にデヴィッドが追われ、フリギエスも惨めにも廃虚の中に逃れた。ウェイトレスに匿ってもらい、ドラキュラの扮装で身を隠す生活がはじまった。ハンガリーの家に電話した彼は、息子の冷たい反応に落胆する。2人の男に発見され逃げ戻った彼を義父が待っていた。ウェイトレスから金を借りて義父に黒人娼婦をあてがい、沢山のみやげ包みを持ってウィリアムバーグ橋に立つ2人。そこに車が飛び込んできて男が降りたちフリギエスを手摺りの上から川へと放り投げた。彼が落ちた水に向って叫ぶ義父。「家に帰ろう」
「アメリカのように」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アメリカのように」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ハンガリー 西ドイツ 日本 |
製作年 | 1987 |
製作会社 | ハンガロフィルム=マンフレッド・ドルニオク・プロ=ヤングシネマ'85共同事業体 |
配給 | 東映=松竹富士 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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