解説
42年の夏のフランスを舞台に、時代の波に揺れる三人の男女の微妙な愛の彷徨を描く。フランソワーズ・サガンの同名小説を原作に、製作はアラン・サルド、監督・脚色は「愛する者の名において」のロベール・アンリコ、共同脚色はジャン・オーランシュとディディエ・ドゥコワン、撮影は「悲しみのヴァイオリン」のフランソワ・カトンネ、音楽は「ブロンテ姉妹」のフィリップ・サルドが担当。出演は「ゴダールの探偵」のナタリー・バイ、クリストフ・マラヴォワ、ピエール・アルディティほか。
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「夏に抱かれて」のストーリー
42年の夏、ジェローム(ピエール・アルディティ)は、名目上の妻アリス(ナタリー・バイ)と共に、ドロール県に住む幼友達シャルル(クリストフ・マラヴォワ)のもとを訪ねた。レジスタンス運動に加わっているジェロームは、国外脱出を計画するユダヤ人家族の一時の避難場所としてシャルルの家とその人柄を利用しようとしていた。ジェロームの突然の訪問を歓迎するシャルルは、紹介されたアリスの美しさにこれまで出会った女性にはない魅力を感じ、微妙な感情を抱く。一方のアリスも、ジェロームとは違って陽気でのびのびとしたシャルルに、心惹かれるものを感じるのだった。やがてジェロームがユダヤ人一家をシャルルの家に連れて来た。初めはジェロームの考えに反対していたシャルルであったが、いつしかアリスの失望を恐れ、受け入れる考えに変わっていた。一方自分の地下組織が発覚したことを知ったジェロームは、安全を求めて一家をさらに遠くへ連れてゆかねばならず、地下組織に関する文書類奪還の任務のために、アリスにパリ行きを頼む。そして彼女の同行を言い張るシャルルと共に占領下のパリを訪ねた二人は、ついに激しい恋におちた。旅から無事戻り、やがてそれを知るところとなったジェロームは、怒りから初めて荒々しくアリスを強姦し、パリのレジスタンス運動に身を投じるため二人の前から姿を消した。そして時代は今、大きなうねりを見せようとしている……。
「夏に抱かれて」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「夏に抱かれて」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | フランス |
製作年 | 1987 |
公開年月日 | 1989年7月21日 |
製作会社 | サラ・フィルム=キャナル・プリュス・プロ=ジェネラル・ディマージュ=TF1フィルム・プロ |
配給 | キネマ旬報社 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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