解説
大人の愛に傷つぎながらも肉親の愛を求め続ける少年の生と死を描く。製作はルチアーノ・マルティーノ、監督はセルジオ・マルティーノ、脚本はサウロ・スカボリーニとセルジオ・マルティーノの共同、撮影はジャンカルロ・フェランド、音楽はアルベルト・ポメランツが各々担当。出演はアレッサンドロ・コッコ、センタ・バーガー、ジョン・リチャードソン、サビーナ・ガッディ、リノ・トフォロなど。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
「愛のほほえみ」のストーリー
ルーカ(A・コッコ)はもうすぐ九歳になる。バカンスも終わろうとしているのに母エマヌエラ(S・バーガー)は、父ビットリオ(J・リチャードソン)のいるミラノに帰ろうとしない。ルーカは寂しかった。新学期がやってきて、ルーカは村の小学校に転入学することになった。ある日、友達になったマルコにある決意を打明けた。「パパに会いにミラノに行くよ」。協力を申し出たマルコの大活躍が始まった。隣りの別荘に住む公爵夫人の孫娘で仲良しのオルガ(S・ガッディ)、ちょっと男のおかしい“男爵”も協力して多すぎる程の旅費も出来た。こうして、ルーカ、マルコ、“男爵”を乗せた飛行機はミラノにむけて飛び立った。ミラノに着いた三人は空腹をこらえてパパの会社に急いだ。社長室のドアを開けて飛び込んだルーカは掃除婦のおばさんに、社長は死んだといわれ、気を失った。それからどうなったのかルーカは覚えていない。やがてエマヌエラは、パパが九月にレースで事故死したことを教えた。あの幸福な日々はもう帰ってこない。ルーカはマルコたちの励ましで、ようやく立直ろうとしていた。運転手のピエトロに手伝ってもらい、ルーカとマルコは手製のゴー・カートの組立てに懸命だ。それは、パパが乗っていたあのレーシングカーを真似たものだ。試運転だ。ルーカはマルコの心配をよそに坂を下っていった。ハンドルを握るルーカの前に乗用車が走ってきた。ルーカはよけそこなって道路脇にあったボートに激突した。マルコたちが心配そうにルーカの病室の窓を見守るなかでルーカの命の灯がいま消えようとしていた。
「愛のほほえみ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「愛のほほえみ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1974 |
公開年月日 | 1975年9月27日 |
製作会社 | チタヌス・フィルム |
配給 | 東宝東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1975年9月下旬号 | 映画批評 愛のほほえみ |
1975年10月上旬秋の特別号 | グラビア 「愛のほほえみ」 |
1975年11月上旬号 | 外国映画紹介 愛のほほえみ |