はじめてのおもてなし
はじめてのおもてなし WELCOME TO GERMANY
解説
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
うーん、どうも感動させてやろうとか、ヨーロッパ人は難民に対してこんなにがんばっているんだよとか、ドイツの皆、ヘイトに負けずに頑張りましょうとか、直接的には述べていないけど、どうも映画を観ていると透けて見えるんだよなあ。観客が観て自然と感じ取るのでは無くて、どうも押しつけてくる感じがするんだよな。
いっていることは間違いじゃないんだよ。でも、押しつけられる物でも無いよな。
主人公たち、もう老年に近い夫婦と10歳くらいの孫の男の子と別なところに住む娘の一家が、ナイジェリアから難民でドイツの難民施設にいた若者を受け入れて、そこからのドタバタを描いた映画。
夫婦はどうも倦怠期で旦那は大きな病院のトップに近い地位にいる医師。最近、切れ気味で若いインターンにパワハラまがいをしている。奥さんは暇で毎日何をしようと模索している。息子の子ども(孫)が一緒に住んでいて、彼は友だちとラッパーになろうとしている。娘は医学試験を間近に控えているが気持ちが集中しない。また、変なタクシー運転手からストーカーされている。一家の隣にはロシアからの移民か、偏屈な近所付き合いの悪い中年女が住んでいる。
難民の青年はあと8週間、問題を起こさなければ難民として認められるが、その家庭に移ってから、いろいろトラブルに見舞われて、警察沙汰になってしまう。さて、難民神聖は認められるか。
旧ナチみたいな人達や移民反対の人達もたくさんいるし、過激でどこか間違っているおばさんもいるけど、私たち皆頑張って難民の人達が暮らせる様にしているのよ。判るでしょ。って、本当の問題は南北格差なんだけどな。映画「しあわせの隠れ場所」の居心地の悪さと同じ。お金持ちの白人女がフットボールに才能のある黒人を助ける映画だけど、問題はそこじゃ無いんだ。なんで黒人達は貧しいんだ!と言うこと。白人はいつでも黒人に味方だよ、なんて上から目線の映画だった。
それにしてもヨーロッパは豊かになったよな。5,60年前の映画だったら東西冷戦で国内もテロの頻発の時代だったけど、今はこれだけ豊かになってEU統合した。ヨーロッパは次の統合へ向けての苦しみの時代なんだなあ。
「はじめてのおもてなし」のストーリー
「はじめてのおもてなし」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「はじめてのおもてなし」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ 社会派 ドラマ |
製作国 | ドイツ |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2018年1月13日 |
上映時間 | 116分 |
配給 | セテラ・インターナショナル |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://www.cetera.co.jp/welcome/ |
コピーライト | (C)2016 WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG / SENTANA FILMPRODUKTION GMBH / SEVENPICTURES FILM GMBH |
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