解説
「生けるパスカル(1925)」に続くマルセル・レルビエ氏監督作品で、シャルル・メレ氏原作の舞台劇を映画化したものである。主役は「人でなしの女」「歓楽の商人」等出演のジャック・カトラン氏と「酋長の妻」出演のエミー・リン夫人で「海の人」出演のロジェ・カール氏、「巴里」出演のガストン・ジャッケ氏及びクレール・プレリア夫人等が共演している。無声。
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「幻影」のストーリー
ロシア大革命の起こった夜、スウィルスキ伯邸では伯爵夫人ナタシャがささやかな夜会を催していた。突如街頭を騒がす爆弾の音に、ナタシャは危険区域に居る恋人ディミトリの身の上を気遣わずにはいられなかった。彼はもとナタシャの婚約者であったが、運命はナタシャを老将軍スウィルスキ伯の夫人たらしめ、ディミトリは将軍配下の中尉であった。ディミトリは革命の兵火を潜って帰還した。余りの悦びに夫人は彼と相擁して全てを忘れた。それを知った将軍は、激怒し中尉を射殺し夫人と従者を伴って巴里に亡命した。憂鬱症を罹った夫人は、一人南海岸に保養に行った。ある日、モーターボート競争の優勝者アンリ・ド・カッセルと遭った夫人は、アンリと死んだディミトリとが余りに酷似しているのに驚いた。アンリも憂鬱なナタシャの容貌に心を引かれ巴里での再会を期した。その面影に似るアンリを思い切れず、ナタシャはある日アンリを訪れた。アンリは彼女の手提袋を探って彼女の身柄を知った。彼は友人のシャランソンがスウィルスキ伯を知っているので、公然とナタシャと交際する機会を作ることを依頼した。かくてプラザの屋上にシャランソンが催した小宴で、アンリは伯爵夫妻に紹介された。嫉妬に苦しむ伯は、ディミトリに似たアンリを刺さんとさえした。今はアンリを心から愛しているナタシャは、夫とともに寂しい山荘に赴いてアンリの身に危険の及ばぬ様にした。しかし、ナタシャの所在を知ったアンリは、嵐の一夜山荘に現れた。伯爵とアンリとは遂に決闘することになったが、伯爵は飲酒に弱っている心臓が興奮のために破れて死んだ。かくてアンリとナタシャとは結ばれた。
「幻影」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「幻影」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1926 |
製作会社 | シネグラフィック |
配給 | アートフィルム |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |