解説
「ワルツの夢」「最後の歌」「結婚速成術」のマディ・クリスチャンス嬢が主演するトピス式全発声映画で、ワルター・ライシュ氏が書卸した台本により、ルドルフ・ワルター・ファイン氏が監督し、「テレーズ・ラカン」のL・フルーグザンク氏が撮影した。助演者はワルター・ユンクーン氏、「美はしの人生」のハンス・ステューヴェ氏、「愛の犠牲」のカール・プラーテン氏、トルーデ・ベルリナー嬢、マリオン・コンラディ嬢等である。(日本に来た最初のトーキー映画)
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「眠れよ我が児」のストーリー
インゲ・ルンドは今売り出しのオペレットの歌姫である。彼女は新作のオペラ「愛すればこそ」のヒロインを勤めた、その初日の晩は素晴らしい人気だった。インゲにはフーバートという恋人があったが、彼はラインランドに於ける或新事業に夢中になっていて、恋人の晴れの舞台をすら見物には来なかったのである。そのために初日の晩の大入り祝いの酒宴で酔っぱらったインゲは、かねて彼女に醜い野心を抱いていたテノール歌手のオットー・ラドネーに家へ送って貰ったばかりに、女の誇りをも奪われてしまった。ラインランドの事業に成功したフーバートは忘れ得ぬ恋人のインゲに結婚して呉れと頼んだ。インゲは舞台にも未練はあったが、歌姫をしていてはオットーがどんな卑劣な手段に訴え、彼女の幸福を破壊しないものでもないと考え、人気の絶頂にあるにも拘らず突如舞台から引退してフーバートと結婚しケルンに住むこととなった。数年後インゲはフーバート夫人として可愛い娘のマリーを相手に幸福な平和な日を送った。或日フーバート夫妻はとあるカフェエに赴くと、偶然オットーが来ていてインゲの人妻らしい魅惑に心を惹かれ、ダンスに事寄せて無理に密会することを約束させてしまった。インゲは深夜家を抜け出してオットーに逢い、自分を思い切ってくれと頼んだ。それをオットーの情婦カリンが認めて嫉妬し、フーバートとインゲが密会していると知らせた。そのためにフーバートから離婚されたインゲは舞台に戻ったが、夫や娘のことを考えると挙事に身がいらず昔の人気を得られないのは勿論、次第に成下ってコーラスガールになった。昔馴染の監督レヒナーは彼女を憫れみ自分の巡業団に加えてラインランドを巡業した。そしてケルンへ来た時インゲは堪りかね、フーバート家に忍び入り、マリーを抱いて子守唄を歌う。その姿を見たフーバートはインゲを許そうと決心した。
「眠れよ我が児」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「眠れよ我が児」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ドイツ |
製作年 | 1930 |
製作会社 | ウーファ |
配給 | 東和商事 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |