俺の犬は大泥棒
おれのいぬはおおどろぼう My dog, the Thief
解説
図体に似合わずすばしこく、物をチョロまかす特技のワン君がまきおこす大騒動劇。製作はロン・ミラー、監督は「メリー・ポピンズ」「ラブ・バッグ」のロバート・スティーヴンソン、ゴードン・バフォードの原作をマイルズ・ワイルダーとウィリアム・レイナーが脚色、撮影は「赤いリボンに乾杯!」のウィリアム・スナイダー、音楽はバディ・ベイカーなどがそれぞれ担当。出演は「キャット・バルー」のドゥエイン・ヒックマン、「ガール・ハッピー」のメアリー・アン・モブリー。その他、ジョー・フリン、エルザ・ランチェスターなど。テクニカラー、ビスタサイズ。1969年作品。
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「俺の犬は大泥棒」のストーリー
バラバス、その悪業のかぎりから聖書に名をとどめる、同じ名を襲名したでかいセントバーナード犬である。ジャック(ドゥエイン・ヒックマン)は、ヘリコプターの上からハイウェイの交通情報を流すラジオのアナウンサーだが、その味気なさからこの番組はとんと人気がなく、したがってスポンサー難で、アプルゲート社長(ジョー・フリン)はすこぶる機嫌が悪い。ところが、犬の収容所を脱走してきたバラバスが機内にのりこんでいて、悪戯を始めたから大変だ。その取っ組みあいの模様がラジオから流れ、社長は着陸しだい即刻クビだとカンカン。だが愛犬家の多いこの周辺では、この放送が近来のヒット放送だと俄然人気を呼んで、社長はやむなく、今後バラバスとコンビで搭乗するように命じた。それからがジャックにとって頭痛の連続であった。犬嫌いの家主フォームズビー夫人(エルザ・ランチェスター)の目は辛うじて突破したものの、隣室の美人キム(メアリー・アン・モブリー)の編みかけの毛糸をほどいたり、シャンペンをなめつくして大騒動となった。しかし根が犬好きの彼女とジャックとの間に、バラバスの取り持つ縁でロマンスが誕生した。ある日、コンビは空き地に不時着した。バラバスは通りかかった2人組の宝石泥棒から、突然ネックレスをかっぱらい、何も知らないジャックのヘリはバラバスを乗せて舞い上がった。ボスに怒鳴られた2人組は雌犬をおとりにバラバスを誘拐し、ジャックに脅迫電話をした。寝耳に水のジャックは、キムと相談して、例の空き地へ向かった。2人組が機械に弱いのを利用して、ジャックは秘かに無線のスイッチを入れたので、すべてが筒抜けとなった。空き地で待つジャックたちのところへボスがバラバスを連れてやってきた。やがて、隙をうかがってジャックとバラバスは悪漢相手に猛奮戦。バラバスの大活躍で、一味は一網打尽となり、ジャックとの名コンビぶりもそれまで以上のものとなった。(ブエナビスタ配給*1時間20分)
「俺の犬は大泥棒」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「俺の犬は大泥棒」のスペック
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