解説
記憶喪失に陥った男が過去を追い求めるうちに辿り着いた部屋で見たものは……スペインのカタルーニャの幻想的なミステリー。製作はジュア・ユベレス、監督はアンダーグラウンド出身のへスース・ガライ、脚本はガライとグスタボ・ヘルナンドス、リカルド・フィゲレスの共同、撮影はユレンス・スレー、音楽はハビエル・ナバレーテが担当。出演はムンサ・アルカニスほか。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「濁った水」のストーリー
イタリアで映画女優をしているアンドレア(ムンサ・アルカニス)は、弟ビクトル(ペップ・ムネー)が記憶喪失に陥り精神病院に入院しているという知らせで急遽帰国する。その原因を探ろうとしたアンドレアは弟がネリダという女性を捜し廻っていることを知り、彼の後を尾行するが辿り着いた先は無人のアパートであり、その部屋ではビクトルが記憶喪失に陥ったのと同じ時期にオルビート・ビントローという女流彫刻家が殺されていた。しかしそんなアンドレアを警部モンテス(ホセ・マリア・ポウ)が追い始め、一方ビクトルはビントローの「浴槽に横たわる長い髪の女」という遺作を見て何か衝撃を受けた様子だった。深まる謎の中でアンドレアは再びあのアパートに向かい、そこでビクトルが覚醒剤取引きにからんで愛人ネリダを浴槽の中で殺してしまったという事実をつかむ。そして事件の背後にモンテスとビクトルの前妻マリサがいることを知ると、過剰な弟への愛の余り二人を殺してしまい、そして自らネリダに変装して浴槽につかり何も知らない弟に撃ち殺されることを望む。しかしその時突然ビクトルの頭に記憶が戻る。彼が本当に愛していたのはネリダではなくアンドレアだったのだ。愛を確認しあった二人は一つの浴槽の中で激しく抱き合うのだった。
「濁った水」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「濁った水」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー ファンタジー |
製作国 | スペイン |
製作年 | 1989 |
公開年月日 | 1990年11月30日 |
製作会社 | FILM?……YES! |
配給 | コムストック |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1991年1月上旬号 | 外国映画批評 濁った水 |
1991年1月下旬号 | 外国映画紹介 濁った水 |