解説
映画作りの最中にひとりの青年が相手役の娘に愛を告白しようと試みるひたむきなラブ・ストーリー。製作・監督・脚本・編集はイランを代表する監督でロベルト・ロッセリーニを継承する手法で近年国際的な評価を得ているアッバス・キアロスタミ。今回の作品は彼の「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」の続編で実際に撮影中に生じた出来事を元にしている。撮影はホセイン・ジャファリアン、録音はマハムード・サマクバシが担当。音楽はオープニングにピンク・フロイドの『タイム』、エンディングにはドメニコ・チマローザの『オーボエのための協奏曲』が使用されている。出演は、モハマッド・アリ・ケシャヴァーズ、ホセイン・レザイ、タヘレ・ラダニアン、ザリフェ・シヴァなど。
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「オリーブの林をぬけて」のストーリー
テヘランから350キロほど北の村で映画監督(モハマッド・アリ・ケシャヴァーズ)は娘役を選ぶためたくさんの娘たちに話しかけている。その中の美しい娘がタヘレと名乗り、役を彼女に決定する。助監督のシヴァ(ザリフェ・シヴァ)はタヘレ(タヘレ・ラダニアン)を迎えに彼女の家に行くと、注文した田舎服ではなく、しゃれた服を着ていたので叱る。撮影現場では青年役が女の子と緊張して話せないため仕方なく、代わりに撮影キャンプにいる雑用係のホセイン(ホセイン・レザイ)を抜てきする。しかし撮影を再開するとこんどはタヘレの様子がおかしくて再び撮影は中断される。ホセインは監督に車の中で、大地震の前日に彼女にプロポーズして断られていることを話す。シヴァの計らいでようやくタヘレが出演することになり翌日から撮影は続行されることになる。監督は朝、俳優のファルハッド(ファルハッド・ケラドマン)と散歩をした。撮影は様々な事で中断されながらもようやくワン・シーンが撮り終わる。撮影中からタヘレにプロポーズし続けていたホセインは、撮影が終わった後に彼女を追いかけ、木漏れ日が揺れるオリーブの林を抜けていく。監督はそれをそっと見守る。
「オリーブの林をぬけて」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「オリーブの林をぬけて」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | イラン |
製作年 | 1994 |
公開年月日 | 1994年12月10日 |
製作会社 | アッバス・キアロスタミ |
配給 | ユーロスペース |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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