トスカーナの贋作
とすかーなのがんさく CERTIFIED COPY- 上映日
- 2011年2月19日
- 製作国
- フランス イタリア
- 制作年
- 2010
- 上映時間
- 106分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- ラブロマンス
解説
イタリアの小さな村で出会った男女が、長年連れ添った夫婦を演じることから始まるラブストーリー。監督は「黄桃の味」のアッバス・キアロスタミ。出演は本作でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュ(「イングリッシュ・ペイシェント」)と『The Rake's Progress』のウィリアム・シメル。
ユーザーレビュー
「トスカーナの贋作」のストーリー
イタリア、南トスカーナ地方の小さな村で、本物と贋作についての本を発表したジェームズ(ウィリアム・シメル)の講演が行われる。それを1人の女(ジュリエット・ビノシュ)が息子を連れて聞きに来ていた。公演の後、女が経営するギャラリーをジェームズが訪れたことから、2人は再会。“面白い場所へ連れ行ってあげる”という女の誘いに“9時までに戻るなら”という条件で、ジェームズは付き合うことにする。2人は立ち寄ったカフェで夫婦と間違われたことをきっかけに、ゲームのように、長年連れ添った夫婦を演じ始める。初めは順調に進んでいったが、些細なことをきっかけに、2人の間に微妙なずれが生じてゆく。互いに苛立ちを感じ始めた頃、老夫婦と出会い、2人を夫婦と誤解した老夫婦の夫の方がジェームズにアドバイスを送る。“君の奥さんが求めているのは、そっと肩を抱かれて歩くことだ”。空腹の2人は食事のためにレストランに入る。微妙なずれを埋めるため、魅力的な“妻”になろうと化粧直しをする女。しかし、いくつかの出来事が重なり、苛立ちが最高潮に達したジェームズは店を出ていってしまう。女は後を追うが、逆にジェームズを置いて1人で教会へ歩いていく。やや距離を置く2人。教会から出てきた女が階段に腰掛けると、ジェームズは本当の妻を労わるように静かに謝る。穏やかに夫婦の関係を築き直そうと、2人はお互いを許し、寄り添う。すると突然、女は“15年前の結婚式の夜に泊まった”と言って、近くの安ホテルを訪れる。“15年前に泊まった部屋”に通された女は、すでに“夫婦”の関係をゲームに留められなくなっていた。戸惑うジェームズは、自分が幻想を求めているのかどうかを見定めるように、洗面台の鏡に映った“夫”を演じる自分を見つめる。“言ったはずだ。9時までに戻ると”教会の鐘が、街中にその音色を響かせ、夕暮れを告げていた……。
「トスカーナの贋作」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「トスカーナの贋作」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | フランス イタリア |
製作年 | 2010 |
公開年月日 | 2011年2月19日 |
上映時間 | 106分 |
製作会社 | MK2 Productions=BiBi Film=Abbas Kiarostami Productions |
配給 | ユーロスペース |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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