解説
10代でオートバイのグランプリ・チャンピオンとなりながら事故に遭った男が、数年後にプライベティアーとして再起を期す姿を描く。泉優二原作の映画化で、脚本は「さらば映画の友よ インディアンサマー」の原田眞人、菊地昭典、泉優二、ダー・ソレル、F・L・ホーンの共同執筆、監督も原田眞人、撮影はウィトルド・ソボシンスキーがそれぞれ担当。
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「ウインディー」のストーリー
西ベルリンのジャズ・クラブで、ケイ杉本が激しくドラムを叩いていた。彼はヨーロッパを転戦する250CCクラスのロードレーサーなのだが、シーズン・オフには西ベルリンに戻って、ドラマーとして生計をたてているのだった。演奏を終えたケイは、仲間達に別れを告げる。間もなくレースのシーズンが始まろうとしていた。アメリカから来る11歳の娘アンナを迎えるために空港に向かった。離婚した後、彼は娘を妻モニークに渡したのだが、夏の間だけは預っていた。10代でグランプリ・チャンピオンという栄誉に輝きスター・レーサーになりながら、キャリアも雲散霧消するほどの大事故に遭い、現在はスポンサーもつかない孤独なプライベティアーとしてマシンを駆っていた。ケイとアンナはベルギーのゾルダーで、プライベティアーのレオと、その妻バーバラ、それに3人の子供達と合流する。ケイのもとへガールフレンドのデニーズが尋ねて来るが、アンナは彼女を冷たくあしらう。アンナはレースの写真を撮っているダフナー老人を好いていた。ゾルダーでのレースは予想どおりブルースターが完勝、ケイは一周もしないうちにリタイアしてしまう。そんな時、ケイはメカニック志望のアメリカ女性、サムと知り合う。彼女を気に入ったアンナは、夜のスキヤキ・パーティに誘った。サムはメカニックとして雇ってくれとケイに頼むが、今の彼にはとてもそんな余裕はなかった。オランダのザンドフォート・ナショナル・レース場でサムと再会したケイは、彼女の情熱に動かされてメカニックとして雇い入れた。このレースでケイはサムの整備したマシンを操り、3位に食い込んだ。ニューブルグリングの8時間耐久レースには、レオの一家もやって来た。このレースはパートナーと組んで、交互にマシンを駆るのだが、ケイもレオも落ち着きを失っていた。ブルースターは相変わらずケイに敵意むき出しであったし、ケイはゲインズと衝突、更にサムとも決裂して、彼女は一人去っていったからだ。なぜサムを引き留めなかったのかと、アンナは泣きながらケイを責めた。そんな状態でのレースだったためアクシデントが続出、レオは死亡し、ケイは鎖骨を折ってしまう。ケイは傷をおして、アンナをアムステルダムの別れた妻のもとへ送り届ける。ひと夏の父娘の旅は、これで終わったのだ。ケイはイギリスに渡り、シルバーストーンのインターナショナル・レースに出場。見事に5位に入賞を果たし、翌週ホッケンハイムで開かれる西ドイツ・グランプリへの出場権を得た。アンナはこっそり家出し、列車でホッケンハイムへ向かう。彼女の家出を知ったモニークとサムも空路、ホッケンハイムへ。乗り換えを間違え遅れてレース場に着いたアンナの目の前で、ケイは見事に優勝。ケイはアンナやサムとかたく抱き合った。
「ウインディー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ウインディー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1984 |
公開年月日 | 1984年4月28日 |
製作会社 | 東和プロモーション=マンフレッド・ドルニオークプロ=CCJ |
配給 | 東宝東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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