子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる
こづれおおかみこをかしうでかしつかまつる Sword of Vengence
解説
この作品のレビュー
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ミャーノフ大佐
監督が三隅研次、拝一刀を若山富三郎、他に露口茂、内田朝雄、内藤武敏、加藤嘉ら豪華脇役陣を揃えて、柳生烈堂を伊藤雄之助がやっている。なかなかの布陣なのだが、映画は今ひとつだったなあ。
大体、役者たちの装束や形相がおどろおどろしすぎている。元々は劇画が原作だけど、登場人物をその劇画と同じような姿形にする必要はないではないか。脚本を劇画の原作者の小池一雄が書いてしまっているのでこんな変な形相にしてしまったのかなあ。特に柳生烈堂は、まるでテレビの特撮ヒーロー物の悪役みたいな装束、形相だ。あまりにも現実離れしているので入ってこない。さすがの三隅研次も小池一雄のごり押しに負けてしまったか。
大体、拝一刀が若山富三郎というのはどうもなあ。体は締まっていないので立ち回りがキビキビしていない様に見えるのは、穿った見方をしているからだろうか。まだ、テレビ版の萬屋錦之介の方が似合っていると思う。若山富三郎は東映のやくざ映画での非情な悪役が似合っていたのに。
伊藤雄之助もいくら怪優と言われていたとしても、あの姿格好はないなあ。伊藤雄之助は顔だけで怪優なんだから、変な格好をさせなくても十分通用するよ。
以前の大映時代劇からすると、ずいぶんと残酷な描写が増えた。血しぶきは噴き出すし、両足は切り取られるわ、手は切り取られるわ、首は飛ぶわ、そこまで描かなくても良いと思うけど。血しぶき飛ぶんだったら斬った相手皆血しぶき飛べば良いのに、そこまでは予算がなかったのか、飛んだり飛ばなかったりだ。
女郎の役を演じた真山知子さんが良かった。おっぱいもきれいだったし存在感を出していた。なんと蜷川幸雄の奥様ではないですか。
かつて、”スクリーン”という映画雑誌のコラムで淀川先生が、あんな残酷なシーンに子どもの役者を出すのはいけない、と批判していた。確かに一理あるけど。かつて「鬼畜」で出演した岩下志麻は悪女を演じるため、共演の子供たちから本当に恐ろしい人と思われた、とある。映画にのめり込むというのもあるよな。
「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」のストーリー
「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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