子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる

こづれおおかみこをかしうでかしつかまつる Sword of Vengence
上映日
1972年1月15日

製作国
日本

制作年
1972
上映時間
95分

レーティング
一般映画
ジャンル
時代劇 ドラマ

check解説

小池一雄・小島剛夕のコンビによる『漫画アクション』に連載中の人気劇画の映画化。脚本も小池一雄が執筆。監督は「狐のくれた赤ん坊(1971)」の三隅研次。撮影は「顔役(1971)」の牧浦地志。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】子連れ狼 冥府魔道の巻(特典ディスク付 4枚組ボックス)

  • 【DVD】子連れ狼 DVD-BOX 二河白道の巻〈4枚組〉

  • 【DVD】子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる

  • 【DVD】子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる 【期間限定プライス版】

  • 【DVD】子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる

TVで観る

この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     監督が三隅研次、拝一刀を若山富三郎、他に露口茂、内田朝雄、内藤武敏、加藤嘉ら豪華脇役陣を揃えて、柳生烈堂を伊藤雄之助がやっている。なかなかの布陣なのだが、映画は今ひとつだったなあ。
     大体、役者たちの装束や形相がおどろおどろしすぎている。元々は劇画が原作だけど、登場人物をその劇画と同じような姿形にする必要はないではないか。脚本を劇画の原作者の小池一雄が書いてしまっているのでこんな変な形相にしてしまったのかなあ。特に柳生烈堂は、まるでテレビの特撮ヒーロー物の悪役みたいな装束、形相だ。あまりにも現実離れしているので入ってこない。さすがの三隅研次も小池一雄のごり押しに負けてしまったか。
     大体、拝一刀が若山富三郎というのはどうもなあ。体は締まっていないので立ち回りがキビキビしていない様に見えるのは、穿った見方をしているからだろうか。まだ、テレビ版の萬屋錦之介の方が似合っていると思う。若山富三郎は東映のやくざ映画での非情な悪役が似合っていたのに。
     伊藤雄之助もいくら怪優と言われていたとしても、あの姿格好はないなあ。伊藤雄之助は顔だけで怪優なんだから、変な格好をさせなくても十分通用するよ。
     以前の大映時代劇からすると、ずいぶんと残酷な描写が増えた。血しぶきは噴き出すし、両足は切り取られるわ、手は切り取られるわ、首は飛ぶわ、そこまで描かなくても良いと思うけど。血しぶき飛ぶんだったら斬った相手皆血しぶき飛べば良いのに、そこまでは予算がなかったのか、飛んだり飛ばなかったりだ。
     女郎の役を演じた真山知子さんが良かった。おっぱいもきれいだったし存在感を出していた。なんと蜷川幸雄の奥様ではないですか。
     かつて、”スクリーン”という映画雑誌のコラムで淀川先生が、あんな残酷なシーンに子どもの役者を出すのはいけない、と批判していた。確かに一理あるけど。かつて「鬼畜」で出演した岩下志麻は悪女を演じるため、共演の子供たちから本当に恐ろしい人と思われた、とある。映画にのめり込むというのもあるよな。

「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」のストーリー

童子を乗せた箱車に、“子を貸し腕貸しつかまつる”墨痕鮮やかな旗差物たなびかせて進む狼人の姿が、街道の人々の眼を惹いていた。人呼んで“子連れ狼”。いかに困難な依頼も必ず果たす凄腕の刺客と恐れられている拝一刀親子流浪の姿だった。その拝一刀の胸には、柳生一族への怒りと恨みが激しく燃えていた。拝一族が勤める公儀介錯人の役職を狙った柳生一族は、一刀に“徳川への反逆”の汚名を着せ、職を追い、妻をも殺害したのだった。この窮地を脱した一刀は一子大五郎と共に、血と屍の魔道に生きることによって、怨念を柳生一族に叩きつけようとした。ある日、殺しの依頼がきた……。依頼者小山田藩江戸家老市毛の狙いは、国家老杉戸監物一味の、世嗣暗殺計画を壊滅させることだった。一味が、世間のはみ出し者たちばかりが寄りつく峡谷の湯治場にひそんでいることを知った一刀は、早速目的地に向った。、子供連れと侮りいたぶる無法者たちの暴言暴挙にも耐えた一刀は、枕探しお仙の命を救うため衆人のなかで、彼女と肌を合わせる恥辱に動ぜず、ただひたすら時を待った。そして、その機会がやってきた。暗殺計画決行を伝えるため監物が湯治場に姿を現わしたのだ。計画遂行のためには手段を選ばぬ一味は、秘密維持のため湯治客の皆殺しを図った。騒然となった湯治場の中を大五郎を乗せた箱車を押した一刀が、一味に向って進んでいった。鎖鎌の鬼火、手裏剣の名手紋之助、道場破りのしがらみの丹波、曲者ぞろいを相手に一刀の業物同太貫の豪剣が唸っれた。そして箱車が武器に一変した。押柄が長巻刃の得方となり、箱車は盾になった。小山田三人衆も、監物も倒れた。累累と横たわる屍を残し、一刀は立ち去る。涙で見送るお仙の瞳に、大五郎の可愛い笑顔がにじんで消えた。

「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇 ドラマ
製作国 日本
製作年 1972
公開年月日 1972年1月15日
上映時間 95分
製作会社 勝プロダクション
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

今日は映画何の日?

注目記事