解説
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【DVD】舟木一夫 青春BOX
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
いわゆる歌謡映画。舟木一夫の同名歌謡曲を使って映画化した物。歌詞の内容と映画の内容は全く違う。それともこの映画の製作と並行して歌を発表していたのかな。ちなみに歌の作詞が関沢新一となっている。関沢新一と言うと、私は脚本家という認識だけど、歌謡曲の作詞もたくさんしていて、中には超ヒット曲もあることにびっくり。子供の頃よく聞いていた曲もたくさんあった。
閑話休題。まるで「青い山脈」の焼き直しを観ているようだ。パクりとは言わない。インスピレーションを得たというか、リスペクトというか、にしておきましょう。最も当時の学園モノドラマってこんなストーリーになるのかな。
シノプシスは良いんだよなあ。もっとディテールをきちんと書き込んでいれば良い映画になったのにもったいない。なんせ脚本が倉本聰と斎藤耕一だよ。当時の彼らは30歳前後だから、若い力があふれている頃だろう。うん、もったいない。この後くらいからであろうか、テレビでも学園物の青春ドラマが流行ったよなあ。
舞台が高尾になっている。当時の高尾って、都内から見るととんでもない田舎町なんだ。風景も田舎の風景だよなあ。それでも、本当の田舎から比べたら、地方の中堅都市という感じだ。本当の田舎育ちの私としては、都心とは言わないが、当時でも活気のある町に見える。
役者たちも山内賢と松原智恵子、それに舟木一夫。この舟木一夫が割とちゃんと演技できているじゃん。そして脇を渋い役者たちが固めていて、そこそこの出来になるはずなんだけど。コメディタッチで、安部徹はきちんと喜劇映画っぽく悪役をやってくれたし、やっぱり由利徹の登場シーンが良いね。そのほかにもこんなにたくさんバイプレイヤー達が出ているの!、映画では気づかずに後で調べたらこんな役者も出ていたんだ、ってくらいたくさん出ている。若い頃の堺正章やかまやつヒロシも出ているが気がつかなかった。
映画の途中で出てくる、トニー谷のアベック歌合戦、当時、はやっていたよね。子供の頃、私の住む田舎町にも公開放送が来て見に行った記憶がある。
懐かしさもありつつ残念、と言う映画でした。
「学園広場」のストーリー
「学園広場」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「学園広場」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1963 |
公開年月日 | 1963年12月15日 |
上映時間 | 43分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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1964年2月上旬号 | 日本映画紹介 学園広場 |