解説
神戸に住む短大生のヒロインとヤングアダルト達が週末ごとに東京のベイサイドで繰り広げる青春模様を描く、脚本・監督はこれが監督デビューとなる人気作詞家・亮野雅勇、撮影は「人間の砂漠」の山崎善弘がそれぞれ担当。
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「シンデレラ・エクスプレス」のストーリー
メトロポリスへ向かう東京着23時49分の最終新幹線とTOKYOBAYのウォーターフロントの週末の夜。そんなウォーターフロントをベースにした遊民たちの中でもとりわけ派手な行動で人の目を引くグループ、SL(スタイリッシュ・ラバーズ)の中のアイドル的存在茉莉は神戸に住む短大仏文科の2年生で週末ごとに新幹線で東京へやって来ては、まばゆい祝祭の時間を過ごし、短い夢が醒める日曜の最終ひかり号で西の町へ帰って行くウィークエンドシンデレラだ。そんな茉莉に心引かれるヒロシは二流大学の4年生で一応モデルの仕事をしている。SLの中でアウトサイダー的な雰囲気を漂せながらも割と生真面目な異色な存在である。ヒロシの親友祐二はFM番組制作プロに勤務。週末の夜が明けてゆくマリーナで祐二は初めて茉莉を認め、恋をする。白いヨットのセイルが波間に増えてゆくように、時を追うごとに祐二の恋はつのってゆくのだった。同じように茉莉も恋の予感を抱いていたが、誰のものにもならないことを信条とする茉莉とでは互いに牽制しあうばかりだった。一方、ひかれあっていく二人を傍らで見ていて、ヒロシは心を傷めるばかり。金銭的に苦しいヒロシは危ない仕事にも手を出すようになる。ヒロシが危ない橋を渡ろうとしているのに気付いた祐二は心配してモデルの仕事を紹介するが、結局ヒロシは危ない仕事にのめり込んでいくのだった。週末のベイサイドクラブ。SLの仲間も集まりDJボックスでは、ヒロシの姪であるユー子が祐二から特訓を受けている。しかし、ここも「1999湾岸再開発計画」によって閉鎖される運命とあった。そして最後のパーティも幕が静かに降りた。そんな時、ヒロシの背後に黒い手が伸び、あっさりとヒロシは黒塗りのリムジンで連れ去られてしまう。心配する祐二らに向かって、リムジンの窓から「ちょろいよ!!」と不敵な笑顔でほほえむヒロシ。日曜日東京駅14番ホーム、21時7分前。ひとりで東京を去ろうとしている茉莉は、新幹線のホームでヒロシ、祐二、ユー子に見送られながら。日曜日の東京発新幹線最終便は、ゆっくりと発車していったのであった。
「シンデレラ・エクスプレス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「シンデレラ・エクスプレス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1990 |
公開年月日 | 1990年5月19日 |
上映時間 | 94分 |
製作会社 | 伊藤萬=ヤングキネマ |
配給 | キネマスターフィルム |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビー |
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