解説
「熱砂の白蘭」と同じく新藤兼人と棚田吾郎の協同による脚本で、「赤い鍵」の安田公義が監督にあたっている。主演者は、「自由学校(1951 吉村公三郎)」(大映)の藤田進と京マチ子で、それに柳永二郎、三井弘次などが助演している。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「情炎の波止場」のストーリー
貨物船北洋丸の機関夫笠井は、仲間の次郎に喧嘩を吹っかけられ争っているうちに、次郎は激浪に足をさらわれて海中に没した。次郎の姉、千恵は、港町の酒場で働きながら、弟の帰航を待っていたが、機関長の足立や笠井などがやって来て聞かされたのは悲しい弟の死だった。笠井は自分にも責任があるように感じて、千恵を慰めようとしたが、かえって彼女の反感をあおった。その上酒場のマスター島村は笠井に敵意をもって乾分に闇討ちをさせたが、笠井はあべこべに一味を海中へ投げ込んだ。千恵は笠井と度々会ううちに、次第に好意を持ち合うようになったが、足立は二人の仲を嫉妬して次郎の死は笠井のためであると中傷した。そのため、笠井が結婚を申し込んだとき、千恵ににべもなくはねつけられ、呆然としているすきに島村のためにのされ船へ運ばれた。正気にかえった笠井は港を出航しようとしている船から海へとび込んで千恵の許へ駆けつけ、島村の掌中におちようとしている千恵を救った。誤解のとけた二人の間に、初めて暖かい抱擁が交わされた。
「情炎の波止場」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「情炎の波止場」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1951 |
公開年月日 | 1951年6月8日 |
上映時間 | 84分 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1951年6月上旬号 | 日本映画紹介 情炎の波止場 |
1951年7月上旬特別号 | 日本映画批評 情炎の波止場 |