ざ・鬼太鼓座
ざおんでこざ- 上映日
- 1994年10月22日
- 製作国
- 日本
- 制作年
- 1981
- 上映時間
- 105分
- レーティング
- 一般映画
解説
独自のスタイルで「瞼の母(1962)」「緋牡丹博徒」シリーズなど、数々の娯楽作を手がけ、1985年に没した加藤泰監督の遺作となった81年製作のドキュメンタリー。新潟県佐渡にて和太鼓を中心にした日本の伝統楽器に青春をぶつける鬼太鼓座は主宰者、田耕が5年の歳月をかけて育てた異色の芸能集団で、1975年のボストン・マラソンに15人の青年たちが全員完走した直後、広場に特設された櫓に登り、太鼓を打ちまくり、観客の熱狂を誘った。この鬼太鼓座の世界を、若者の鍛え上げられた肉体が音と格闘する、“生命のダイナミズム”を通して謳いあげようとした加藤泰の究極のドキュメンタリーであり、またフィクション世界ともいえる。佐渡、新潟、福島、静岡、鹿児島など日本列島の四季を追いつつ、「鬼剣舞」「櫓のお七」「桜変奏曲」「大太鼓」「モノクロームII」「屋台囃子」「津軽じょんがら節」などのパートが鬼太鼓座の日常のトレーニングの場面などを挟みながら、時にはロケで、時にはスタジオに大セットを組んで描かれていく。諸々の事情から未公開に終わっていたが、1989年の東京国際映画祭「ニッポンシネマナウ」での特別上映、そして1994年ユーロスペースでの特集上映「加藤泰」「女と男、情感の美学」に際して一般公開となった。デジタルリマスターが第17回東京フィルメックス特別招待作品フィルメックス・クラシックとして上映、2017年1月21日より劇場公開される(配給:松竹メディア事業部)。
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「ざ・鬼太鼓座」のストーリー
恋人吉三郎に会いたいがために火の見櫓の太鼓を叩き続けるお七/春になり、一斉に咲き誇った菜の花の中をお七は、津軽三味線のりズムにのりながら花嫁衣裳で駆けめぐる。お七の新たな青春の始まり/七つの締大鼓にバチを落とすタクミ、ヨシカズ、カツジ、エイテツ、ハンチョウ、ヨシアキ、マサフミ。中大鼓が鳴り、締大鼓が後を追う。若者たちの歓喜の雄叫び/朝焼けの光の中を若者たちは鬼となって、実りを、収穫を求めて踊り跳ぶ。大太鼓の前に、六尺褌を締めて立つエイテツとヨシアキが力をこめて叩き出した。しなる腕、踊るバチ、震える鼓、輝く瞳、したたる汗、豪快なりズムが響き渡る/祭は終った。刈入れの終えた田園で藁を焼く煙が立ちのぼると佐渡に再び冬がくる。ミツルを先頭に五人の乙女たちはいつまでも踊り続ける。
「ざ・鬼太鼓座」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ざ・鬼太鼓座」のスペック
基本情報 | |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 1981 |
公開年月日 | 1994年10月22日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | デン事務所=松竹=朝日放送作品 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://www.shochiku.co.jp/zaondekoza/ |
コピーライト | (C)1989「ざ・鬼太鼓座」製作委員会 |
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