屋根裏の散歩者(1992)

やねうらのさんぽしゃ
上映日
1994年3月26日

製作国
日本

制作年
1992
上映時間
74分

レーティング
R指定
ジャンル
ファンタジー ドラマ

check解説

屋根裏を徘徊し節穴から覗きを繰り返す男と覗かれる住人たちの、耽美と幻想の世界と犯罪を描く。江戸川乱歩の生誕100年を記念して作られた、同名小説の3度目の映画化。監督は「私、なんでもします!」の実相寺昭雄。脚本は薩川昭夫、撮影は中堀正夫が担当。R指定を受けた日本上映版と、3分長いインターナショナルバージョン(成人指定)の2バージョンが公開された。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「屋根裏の散歩者(1992)」のストーリー

1920年代の東京。遊民宿の東栄館に住む郷田三郎は定職につかず退屈な日々を送っていたが、ある日、押し入れの中で天井板がはずれることを発見し、そこから屋根裏に上り、徘徊を始めた。所々にある節穴を通して、バイオリンを弾く清楚なお嬢様・煕子(ひろこ)の様子や、妾の和枝を荒縄で縛り、その姿態を和紙に描く弁護士・越塚、複数の男と痴態を重ねる奈々子、下宿人の部屋に忍び込んでは小銭を盗んでいる女中の珠代など、様々な下宿人たちの姿が見え、郷田は日常からは想像も出来ない彼らの本性を覗き見るという禁断の楽しみを覚えた。だが彼はそれにもすぐに飽き、ふと女との心中話をいつも自慢しているニヒルな歯科医・遠藤が眠っている時、その大口にモルヒネの溶液を垂らすという犯罪を思い立ち、実行した。事は見事に運び、遠藤は死ぬが、郷田は動揺のあまりモルヒネの瓶を遠藤の部屋に落としてくるのを忘れ、再び屋根裏へ。瓶を落とした時突然遠藤の部屋の目覚まし時計が鳴り、郷田は泣き出しそうな思いで慌てて部屋に戻る。密室での出来事であったため事件は自殺として処理されたが、ただ一人、同じ下宿の一階に住む明智小五郎だけが、自殺する人間が目覚まし時計をセットするはずがないと疑問を抱いた。そして明智は郷田が事件以来パッタリと煙草を吸わなくなったのもヒントとなり、屋根裏のからくりと彼の犯罪に気づく。だがそれを警察に告げるのは彼の興味の中にはなかった。明智に真相を暴かれた郷田は、ただ呆然と煙草をくゆらすのであった。

「屋根裏の散歩者(1992)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「屋根裏の散歩者(1992)」のスペック

基本情報
ジャンル ファンタジー ドラマ
製作国 日本
製作年 1992
公開年月日 1994年3月26日
上映時間 74分
製作会社 TBS=バンダイビジュアル作品(企画・製作協力=オズ/アワナ)
配給 バンダイビジュアル
レイティング R指定
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト http://www.artport.co.jp/movie/rampo/

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1994年4月上旬春の特別号 グラビア 《New Release》(新作映画紹介) 屋根裏の散歩者
1994年5月上旬号 劇場公開映画批評 屋根裏の散歩者
1994年6月下旬号 日本映画紹介 屋根裏の散歩道

今日は映画何の日?

注目記事