「タンタンと水色のオレンジ」のストーリー
タンタン(ジャン=ピエール・タルボ)の友人ターンソル教授(フェリックス・フェルナンデス)はテレビで世界の食糧問題について語った。放映後、彼が受け取った多くの手紙の中にザルメア教授の送ってきた水色のオレンジがあった。ところがその夜のうちにオレンジは何者かに盗まれた。オレンジは世界の柑橘類栽培に革命をもたらす代物だったのだ。タンタン、名犬ミロー、ハドック船長(ジャン・ブイズ)、ターンソル教授は謎の解決のため、スペインはバレンシアへ。ところが、ザルメア教授に続いて、ターンソル教授も誘拐され、タンタンとハドック船長が疑いをかけられる。二人は疑惑を晴らすため、ストリートの子供たちの協力を得て調査を進め、事件の背後にドラゴンの刺青の男がいるのを知った。二人は不意打ちをくらい、貯水槽に沈められるが、ミローの機転で救われた。黒幕は港にヨットを放っているサディク将軍だった。さて、誘拐された教授二人は厳しい監視のもと、“オレンジ・コーポレッド”なるトラストの会計をやらされたが、二人で情報交換しながら実験もできるので気分は明るい。二人はこっそり送信機をつくり、メッセージを送る。タンタンらは二人が風車小屋にいるのを知って急行するが、一足遅く、教授たちはサディックにさらわれていた。アラブに広大な砂漠を持つ彼は、水色のオレンジでひともうけをたくらんでいたのだ。タンタンはサディックの船へ向かい、悪党たちを片付けて教授二人を助けた。教授たちは水色のオレンジを世界に発表し、タンタンたちは喜びあうのだった。