解説
さびれた村に渦巻く、人々の欲望と愛憎を描いた一編。監督はシーロ・カペラッリで脚本も担当。脚本はこの他グラシエラ・マリエ、オスバルド・バイエル。製作はアルベルト・キツラー。撮影は「時の翼に乗って ファラウェイ・ソー・クロース!」のユルゲン・ユルゲンス。音楽はグスタボ・ベイテルマン。美術はペペ・ウリア。編集はタニア・シユテックリン。録音はハンス・キュンツィ。出演は「ライブ・フレッシュ」のアンヘラ・モリーナ、アルゼンチン気鋭の若手俳優ダニエル・クスニエスカほか。
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「フラミンゴの季節」のストーリー
パタゴニア、夏。この地に飛来するフラミンゴと共に、ブエノスアイレスから測量技師マリオ(ダニエル・クスニエスカ)がサン=ロレンソ村にやって来た。マリオの目的は船を陸上輸送するための事前調査だが、船の通過に村人たちは多大な期待を寄せていた。特に村の実力者バサン(パトリシオ・コントレーラス)は、鉱山の開発でひと儲けすることをもくろんでいた。そんな折洋品店に立ち寄ったマリオは店のグロリア(アンヘラ・モリーナ)に一目ぼれする。店の外には行方不明の父親を探すインディオのロサ(ルイサ・カルクーミ)の姿があった。インディオの土地に鉱山があり、ロサの父親がバサンと会うと言って姿を消したと聞いたマリオは、グロリアと共に土地問題に関わるようになる。村人たちの間でバサンに対する様々な噂が渦巻く中、バサンはマリオに賄賂を持ちかける一方、かねてから性的関係にあった13歳のメイド、ファニータ(ジェシカ・カルドーソ)と結婚する。そしてロサの父親が持っていた石を分析したところ、金が含まれていることがわかった。だが船の輸送経路の途中で地震が起こり、計画は中止に。ロサの父親も結局見つからなかった。村に残ることに決めたグロリアに石の分析表を手渡し、車で後にするマリオ。彼の軍の荷台にはバサンを撃ち殺したファニータが息を潜めていた。
「フラミンゴの季節」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「フラミンゴの季節」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ドイツ スイス アルゼンチン |
製作年 | 1997 |
公開年月日 | 1999年6月12日 |
上映時間 | 95分 |
製作会社 | トランス・フィルム=ヴィデアル=ボイエ・ブック=シネ・マニュファクチェア=C.P.A.=アレフ・プロ・フィルム作品(NHK=NHKエンタープライズ21=西友=キネマ旬報=サンダンス・インスティテュート提供) |
配給 | 日本ヘラルド映画配給(日本ヘラルド映画=アミューズ提供) |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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