解説
革命時代のメキシコを舞台に、ふたりの男性の間で揺れ動くあるアメリカ人女性の姿を描くラブ・ロマンス。エグゼクティヴ・プロデューサーはデイヴィッド・ウィンスニエヴィテス。カルロス・フエンテスの原作を基に、監督・脚本は「オフィシャル・ストーリー」のルイス・プエンソ、共同脚本はアイダ・ボルトニック、撮影はフェリックス・モンティ、音楽はリー・ホールドリッジが担当。出演はジェーン・フォンダ、グレゴリー・ペックほか。
ユーザーレビュー
「私が愛したグリンゴ」のストーリー
1913年、世間体を気にする母親(アン・ピトニアック)との生活に嫌気がさしたハリエット・ウィンズロー(ジェーン・フォンダ)は、記者会見の席で記者たちを無視して席を立った老ジャーナリスト、アンブローズ・ビアース(グレゴリー・ペック)の姿に感銘をうけ、革命に揺れるメキシコの地へ単身旅立った。混乱の中で、革命軍参謀アローヨ将軍(ジミー・スミッツ)の部下や子供たちに教育を施すことになったハリエットは、メキシコ人から“オールド・グリンゴ”と呼ばれる初老の男と親しくなり、ある日彼から恋心を打ち明けられる。実は彼こそがビアースであるが、そのことを彼女は知らない。一方で、アローヨも彼女に淡い恋心を抱いていた。そしてアローヨが、地主の邸宅を農民に開放し勝利のパーティを開いた夜、彼とハリエットは結ばれた。しかし彼は、再三の本部に戻れとの命令を無視し、邸宅を離れようとせず、独裁者と化し狂気を帯びてくる。彼に自分の若い頃を重ねあわせるビアースは、説得を試みるが、激怒したアローヨに射殺され、ハリエットの腕の中で息絶える。その時初めて彼女は、この“オールド・グリンゴ”の正体を知るのだった。ハリエットは、彼の遺体を自分の父親のそれとして引き取るために、革命軍の本部を訪ねる。折しもその日は、命令に背いたアローヨの処刑の日でもあった。銃殺の音を背後で聞きながら、ハリエットは複雑な思いを胸に、メキシコの地を去るのだった。
「私が愛したグリンゴ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「私が愛したグリンゴ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1989 |
公開年月日 | 1990年5月5日 |
製作会社 | フォンダ・フィルム・プロ作品 |
配給 | コロムビア映画=コロムビア/トライスター映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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