解説
ジェロルド・フランクのノンフィクション「ボストンの絞殺魔」を「ベケット」のエドワード・アンハルトが脚色、「ドリトル先生不思議な旅」のリチャード・フライシャーが監督した。撮影は「キャメロット」のリチャード・H・クラインが担当し、音楽は使われていない。出演は「おれの女に手を出すな」のトニー・カーティス、「合併結婚」のヘンリー・フォンダ、「暴力脱獄」のジョージ・ケネディほか。製作は演劇人で映画はこれが初めてのロバート・フライア。
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「絞殺魔」のストーリー
ボストン。1962年6月あるアパートの一室で年配の女工が何者かに絞殺され、死体は半裸で犯されていた。早速、ディナターレ刑事(ジョージ・ケネディ)らが捜査に当ったが手がかりは得られない。続いて同じ手口の絞殺事件が5件も起こり被害者はいずれも年配の女性。そこで検事総長補佐のボトムリー(ヘンリー・フォンダ)が捜査本部長に任命された。だが事件は、いっこうに解決の糸口さえみつからず、続いて今度は、若い娘ばかり5人が絞殺された。事件は迷宮入りになるかにみえたが……。一方、アルバート・デサルボ(トニー・カーティス)のアパートでは、彼が妻と2人の子とともにテレビで故ケネディ大統領の葬儀を見ている。目に涙さえうかべてじっと見入っているが、どうやらこれが絞殺魔の正体らしい。やがて彼は車で外出し、またまた2人の女性を絞殺した。その後も彼は性こりもなく、ある女の後をつけまわし、パトロール警官にあっさりと捕まった。絞殺魔逮捕で、ボストンの街は、やっと平静に戻ったのであるが、犯人デサルボは精神分裂症患者であると診断され、殺人犯としては起訴されるに至らなかった。彼の罪名は家宅侵入と婦女暴行罪なのであった。
「絞殺魔」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「絞殺魔」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1968 |
公開年月日 | 1968年12月17日 |
上映時間 | 117分 |
製作会社 | リチャード・フライシャー・プロ |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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