解説
過去の栄光から抜け出せない中年作家が人生の再出発を図る姿をコミカルに描いたドラマ。監督は「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン。原作はマイケル・シェイボンの同名小説(ハヤカワ文庫刊)。撮影は「インサイダー」のダンテ・スピノッティ。音楽は「ザ・ハリケーン」のクリストファー・ヤング。出演は「ダイヤルM」のマイケル・ダグラス、「相続人」のロバート・ダウニー・Jr.、「サイダーハウス・ルール」のトビー・マグァイア、「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンドほか。
ユーザーレビュー
「ワンダー・ボーイズ」のストーリー
ペンシルヴェニア州の田舎町の大学。文学部教授のグレイディ(マイケル・ダグラス)はかつて文壇の寵児とうたわれた作家だが、7年前から書き始めた長編が2611ページに達しても完成せず、スランプ気味。そんなある日、3人目の妻エミリーが家出、さらに不倫相手の学長夫人サラ(フランシス・マクドーマンド)から妊娠を告げられた。折しも、毎年開催される作家たちの集い“ワード・フェスト”が開かれ、新作を催促する編集者テリー(ロバート・ダウニー・Jr.)が来訪するとあって、ますます気が重いグレイディ。おまけに、テリーとパーティに出かけた彼は教え子のジェームズ(トビー・マグァイア)が起こしたトラブルに巻き込まれた。ジェームズは持っていた銃でグレイディに襲いかかった学長の飼犬を殺し、ついでに学長のコレクションのM・Mのブラウスを盗んだのだ。犬の死体を車のトランクに積んで、妻の実家へ行ったりとフラフラするふたり。やがて、グレイディはジェームズがかつての自分のような神童作家であることを知る。グレイディの新作に出版界での再起を賭けていたテリーも、ジェームズの作品を見て太鼓判を押した。自らの書きかけの長大な原稿はひょんなことで紛失してしまったグレイディだが、神童の出現は彼に人生の転機をもたらした。かくして、グレイディは、ジェームズが起こした事件の始末をテリーに任せて、神童作家の文壇デビューを見守りながら、サラと新生活を始めるのだった。
「ワンダー・ボーイズ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ワンダー・ボーイズ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1999 |
公開年月日 | 2000年9月2日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | スコット・ルーディン=カーティス・ハンソン・プロ作品(ミューチュアル・フィルム・カンパニー=丸紅-東宝東和=パラマウント映画提供) |
配給 | 東宝東和配給(ミューチュアル・フィルム・カンパニー=丸紅=エムスリイエンタテインメント=東宝東和提供) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
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