スターリングラード(2001)
すたーりんぐらーど Enemy at the Gates
解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
この映画、公開時に観て、良い映画だ、という記憶があります。改めて観て、やっぱり面白い映画だった。一般に評価はそんな高くないようだが。
タイトルにもあるとおり、ナチスのドイツ軍とソ連軍とのスターリングラードを巡っての攻防戦を描き、その中でソ連の一人の狙撃兵を主人公に描かれた作品だ。主人公の狙撃兵ザイツェフ(ジュード・ロウ)と、彼を戦争を鼓舞するためのヒーローとしてプロパガンダに利用するダニロフ(ジョセフ・ファインズ)、女性の志願兵のターニャ(レイチェル・ワイズ)との三角関係、そしてザイツェフを殺すためにベルリンからやってきた元狙撃手の将校(エド・ハリス)とナチスとソ連の間を行き来する少年、が主たる登場人物。
映画の最初から地上戦を描いていて、そのスケールが大きく、一気に映画の中に飲み込まれる。そしてそのままザイツェフが独軍の将校を狙撃していくシーンが展開する。ここまでがたたみかけるように描かれる。地上戦の大勢の兵士達がドイツ軍に突撃していくシーンは俯瞰で撮っていて、ものすごい人数の攻防戦になっている。まあ、VFXで作っているんでしょうが、それにしてもすごい。ここのシーンだけでお金がかかっているなあ、と思ってしまった。
画面は全体的に暗いトーンで描かれており、破壊されたスターリングラードも本当に廃墟の様に描かれていた。2時間強の映画だが、一気に観ることが出来た。
ターニャが怪我をして船に乗せられていくシーン、記憶では映画の中のもっと早い段階であったように記憶していたが、映画のほとんど最後の方だったのね。
この映画のレイチェル・ワイズはとてもきれい。少しふっくらとしていたんだなあ。彼女の顔立ちって、どこかエキゾチックで、映画によってはそのくどい顔が気になることもあるけど、この映画ではぴったりと合って良かったなあ。エド・ハリスは、その独特の顔立ちからこんな敵役が多いな。彼を認識し始めたのはロバート・デ・ニーロと共演した「ジャックナイフ」から。それとジャン=ピエール・ジュネの映画でおなじみのロン・パールマンが出ていたんだ。当時は気がつかなかった。
P.S. ジャン=ジャック・アノーとジャン=ジャック・ベネックスをよく混同していたんだよな。確か同じくらいに日本で紹介されていて、2人ともジャン=ジャックだから。2人とも良い映画を作っているよ。寡作だけど。 -
EIGA FAN
「スターリングラード(2001)」のストーリー
「スターリングラード(2001)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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