解説
太平洋戦争を共に戦った3人の男たちが、再びかけがえのない大切な人たちの為に現代社会の悪と戦う姿を描いた人間ドラマ。監督は「ジャム・セッション 菊次郎の夏〈公式海賊版〉」の篠崎誠。篠崎監督の原案を基に、篠崎監督自身と「おかえり」の山村玲が共同で脚本を執筆。撮影を「おんな35才 熟れた腰使い」の鈴木一博が担当している。主演は、「鹿鳴館」の三橋達也、「女帝(関本郁夫監督作)」の大木実、「女学生の友」の青木富夫。2000年ナント三大陸映画祭主演男優賞(三橋達也、大木実、青木富夫)及び主演女優賞(風見章子)、ヴァンクーヴァー国際映画祭ドラゴン&タイガー・アワード特別賞受賞作品。スーパー16ミリからのブローアップ。
ユーザーレビュー
「忘れられぬ人々」のストーリー
復員後、荒れた生活を送っていた木島は、今はひとりつつましく暮らしている老人だ。ある日、戦友・金山の遺族を探していた木島の元に、金山の孫娘・百合子が戦友会に顔を出すという報せが届き、太平洋戦争を共に戦った親友・村田が経営する居酒屋で開かれた戦友会に出席した彼は、彼女に金山の最期を語ってやる。さて同じ頃、百合子の恋人・仁は老人相手の福祉事業を手がける”ユートピア・コーポレーション“という会社に就職していた。ところがその会社は、実は霊感商法を手がける悪徳業者だったのである。その魔手は、妻・静枝が余命幾ばくもないことを告知された村田や、同じく木島たちの戦友・伊藤が一目惚れした生け花教室の先生・小春らを食い物にしていったばかりでなく、小春の仇をとろうとして会社に乗り込んだ伊藤の命までも奪った。そして、そのことを様子のおかしい仁から聞き出した百合子によって知らされた木島は、村田と共に会社に乗り込むと、自らの命を張って社長ら幹部を討つのであった。
「忘れられぬ人々」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「忘れられぬ人々」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2000 |
公開年月日 | 2001年9月15日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | ビターズ・エンド=タキコーポレーション=ベンチャーフィルム=東京テアトル(製作協力 コムテッグ/特別協力 中世の里なみおか映画祭) |
配給 | ビターズ・エンド=タキコーポレーション |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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