解説
事故のショックにより、パラレル・ワールドで同じ日を繰り返すことになってしまった女性の運命を描いたドラマ。監督は「学校の怪談4」の平山秀幸。北村薫による同名原作を、「案山子 KAKASHI」の村上修が脚色。撮影を「ココニイルコト」の藤澤順一が担当している。主演は「ちんちろまい」の牧瀬里穂。第13回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・ナウ参加、第56回毎日映画コンクール女優主演賞(牧瀬里穂)&田中絹代賞(倍賞美津子)、第11回日本映画批評家大賞女優助演賞(倍賞美津子)&新人賞(中村勘太郎)、第3回文化庁優秀映画賞、第5回プチョン国際ファンタスティック映画祭最優秀監督賞受賞作品。
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「ターン」のストーリー
銅版画家の真希は、小学校教師の母親とふたり暮らし。ある日、交通事故に遭った彼女は、その衝撃で誰もいないパラレル・ワールドへジャンプする。しかもそこでは、事故の時間(午後2時15分)になると、前の日の同じ時刻にターンしてしまうのだ。こうして、同じ日をひとりぼっちで際限なく繰り返すことになった真希は、やがてその世界で前向きに生きていこうと決心するが、それから137日目、彼女に元の世界から1本の電話がかかってくる。電話の相手は、ギャラリーで真希の銅版画を購入したデザイン会社に勤務する青年・洋平。真希の作品が気に入った彼は、それを本の装丁に使いたいと連絡を取ってきたのだ。そんな洋平に、孤独に耐えきれなくなっていた真希は電話を切らないでと懇願。以後、ふたりはふたつの世界を繋ぐ電話で会話し、心を通わせるようになっていく。洋平によると、真希は事故以来、意識不明のまま入院中であるらしい。また、彼は電話口に真希の母親を連れて来てくれるが、何故か母親には真希の声は届かなかった。ある日、真希の前に柿崎という男が現れた。彼もまた自動車事故の衝撃で、この世界にジャンプしたと言う。ところが、彼は誘拐した少女を轢き逃げした凶悪犯だったのだ。そのことを新聞で調べた洋平は、真希に注意するよう告げようとするが、彼の部屋に酔って現れた上司が誤って電話を切ってしまい、ふたりは連絡が取れなくなる。一方その頃、柿崎は真希の前で次第にその本性を現していた。しかし突然、柿崎が真希の目の前から消えた。どうやら、元の世界の柿崎が死んだようだ。そして、その時から元の世界に戻りたいとより強く思うようになった真希は、見舞いに来ていた母親と洋平の前で、深い眠りから覚めるのだった。
「ターン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ターン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2001年10月13日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | 「ターン」プロジェクトチーム(バンブーピクチャーズ=衛生劇場=テレビ東京=アスミック・エース エンタテインメント)(制作協力 アルゴ・ピクチャーズ) |
配給 | アスミック・エース |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSR |
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