解説
創作に悩む脚本家を中心に、虚構と現実が交錯していく異色コメディ。監督は「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ。製作総指揮・脚本は「マルコヴィッチの穴」「コンフェッション」のチャーリー・カウフマン。共同脚本に、劇中チャーリーの双子の弟役として登場するドナルド・カウフマンがクレジットされている。原作はスーザン・オーリアンのノンフィクション「蘭に魅せられた男」。撮影は「イノセント・ボーイズ」のランス・アコード、音楽は「オールド・ルーキー」のカーター・バーウェル、美術は「ヒューマンネイチュア」のK・K・バーレットで、いずれも「マルコヴィッチの穴」に続いての起用。出演は「ウインドトーカーズ」のニコラス・ケイジ、「めぐりあう時間たち」のメリル・ストリープ、「ボーン・アイデンティティ」のクリス・クーパー、「バニラ・スカイ」のティルダ・スウィントン、「コンフェッション」のマギー・ギレンホール、「X―メン2」のブライアン・コックス、「ギャング・オブ・ニューヨーク」のカーラ・シーモアほか。2003年アカデミー賞最優秀助演男優賞、ゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞、最優秀助演男優賞、ベルリン国際映画祭審査員特別賞ほか多数受賞。
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「アダプテーション」のストーリー
「マルコヴィッチの穴」の脚本で大成功を収めたチャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)は、スーザン・オーリアン(メリル・ストリープ)の著書の脚色を依頼される。それはフロリダで蘭を不法採集した栽培家のジョン・ラロシュ(クリス・クーパー)を追ったもの。しかしチャーリーは執筆に行き詰まり、ガールフレンドのアメリア(カーラ・シーモア)とも微妙な関係から進展できず、不埒な妄想が膨らむばかり。一方、双子の弟ドナルド(ニコラス・ケイジ、二役)は、ロバート・マッキー(ブライアン・コックス)の脚本家養成セミナーに参加して感銘を受け、あっさり書き上げた脚本が高い評価を受けてしまう。チャーリーは苦々しい思いを爆発させるが、ついに脚本に自らを登場させるアイデアを思いつく。そしてスーザンに会おうと決心するのだが、やがてドナルドと一緒に、マイアミまで彼女を追いかけていくことに。そこでスーザンとラロシュの不倫現場を目撃してしまった兄弟は、ラロシュに殺されそうになる。結局ドナルドは自動車事故で死亡。ラロシュはワニに襲われて死亡した。なんとか逃げ帰ったチャーリーは、まるでドナルドの人格が融合されたように、アメリアに初めて愛の言葉を告げるのだった。
「アダプテーション」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アダプテーション」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2002 |
公開年月日 | 2003年8月23日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | マグネット=クリニカ・エステティコ(コロムビア映画=インターメディア 提供) |
配給 | アスミック・エース |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD/DTS/SDDS |
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