解説
実在したアメリカ初の女性連続殺人犯の悲劇的な運命を描いたドラマ。監督・脚本はこれが長編デビューとなるパティ・ジェンキンス。撮影は「ウォーターボーイ」のスティーヴン・バーンスタイン。音楽は「ザ・コア」のBT。美術は「ゴーストワールド」のエドワード・T・マカヴォイ。編集は「マンハッタン花物語」のジェーン・カーソン。出演は「ミニミニ大作戦」のシャーリーズ・セロン、「私は『うつ依存症』の女」のクリスティーナ・リッチ、「すべての美しい馬」のブルース・ダーンほか。第76回アカデミー賞最優秀主演女優賞、第61回ゴールデン・グローブ賞最優秀女優賞、第54回ベルリン国際映画祭銀熊賞最優秀女優賞など多数受賞。
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「モンスター(2003)」のストーリー
1986年、フロリダ。娼婦として過酷な日常を生き抜いてきたアイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)は、自殺を決意しつつ飛び込んだバーで、若い女性セルビー(クリスティーナ・リッチ)と運命的な出会いを果たす。親から同性愛の治療を命じられた彼女もまた、社会からの疎外感を味わっていた。惹かれ合った2人は、どこかで共に暮らすことを夢見る。だがそのための金を稼ごうと、街娼に復帰したアイリーンは、客の男に暴力をふるわれ、思わず彼を銃殺してしまう。男の車を運転して町まで戻ったアイリーンは、セルビーを乗せ、2人で逃避行を始める。最初のうちは幸せな冒険の日々。しかし殺した男から奪った金が尽きていくに従って、セルビーの顔からは笑みが消えていった。アイリーンは堅気の職探しに奔走するが、前科のある娼婦に希望どおりの職は見つからない。そしてアイリーンは、客を殺して金を奪い続けるしか方法はないと考え、犯行を重ねていく。だがやがて、警察は2人を指名手配。もはや捕まるのは時間の問題と悟ったアイリーンは、セルビーを故郷オハイオ行きのバスに乗せる。まもなくアイリーンは逮捕。拘置所の中で、彼女はセルビーからの電話を受ける。それはアイリーンの自白を引き出すための罠だったが、彼女は自身の罪を認める道を選んだ。それから12年の服役生活を経て、アイリーンはフロリダ州の刑務所で死刑に処されるのだった。
「モンスター(2003)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「モンスター(2003)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2003 |
公開年月日 | 2004年9月25日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | K/Wプロダクションズ=デンヴァー・アンド・デリラ・プロダクション |
配給 | ギャガ |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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