解説
ソウル・ミュージックの巨匠、レイ・チャールズの人生を描いた伝記映画。監督・製作・脚本は「プルーフ・オブ・ライフ」のテイラー・ハックフォード。撮影は「戦場のピアニスト」のパヴェル・エデルマン。音楽は「二重誘拐」のクレイグ・アームストロング。編集は「ミッション・トゥ・マーズ」のポール・ハーシュ。出演は「コラテラル」のジェイミー・フォックス、「16歳の合衆国」のケリー・ワシントン、これが映画デビューとなるシャロン・ウォレン、「チャーリーと14人のキッズ」のレジーナ・キング、「アンダーカバー・ブラザー」のアーンジャニュー・エリス、「BONES」のクリフトン・パウエル、「白いカラス」のハリー・レニックス、「ニューヨーク 最後の日々」のリチャード・シフ、「ジングル・オール・ザ・ウェイ」のカーティス・アームストロングほか。2004年ナショナル・ボード・オブ・レヴュー最優秀主演男優賞、2005年ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか多数受賞。
「Ray/レイ」のストーリー
1948年、17歳のレイ・チャールズ・ロビンソン(ジェイミー・フォックス)は、故郷の南部ジョージア州からシアトルに出て、音楽の活動を始める。幼い時に視力を失っている彼は盲目の天才と呼ばれ、やがてバンドの一員としてツアーに参加するが、その頃に麻薬を覚える。54年にはゴスペル・シンガーのデラ・ビー(ケリー・ワシントン)と結婚し、ソロのレコードでヒットを飛ばす。やがて息子が生まれたが、レイはバック・ヴォーカルのメアリー・アン・フィッシャー(アーンジャニュー・エリス)と愛人関係にあった。さらに57年、レイは契約したヴォーカル・トリオ、レイレッツのメンバーであるマージー(レジーナ・キング)を新しい愛人にする。59年、一家はロスに移り、2人目の息子も誕生。レイはアトランティック・レコードからABCレコードに移籍し、60年に『我が心のジョージア』で初のグラミー賞を受賞。しかしレイは名声の裏で、ヘロイン浸りの生活を続けていた。やがてマージーが麻薬で死亡。65年、レイはボストンの空港で、麻薬の密輸で逮捕される。彼は自発的に更生クリニックに入り、麻薬から足を洗った。同時に、彼を長年苦しめていた、弟の溺死事故のトラウマも克服。そして79年、ジョージア州は、かつてコンサートの契約違反で永久追放を宣告したレイの名誉を回復し、『我が心のジョージア』を州歌にするのだった。
「Ray/レイ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「Ray/レイ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 伝記 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2004 |
公開年月日 | 2005年1月29日 |
上映時間 | 152分 |
製作会社 | アンヴィル・フィルムズ=ボールドウィン・エンタテインメント |
配給 | UIP |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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